就活失敗しそうで怖い…。
実際に失敗したやつの末路が知りたい。
このような人に向いている内容になっています。
- フリーランスデザイナー
- ゲーム・IT・WEB業界で8年ほどデザイナーとして勤め、フリーランスになりました。
- 現在はIT企業(ベンチャー)で仕事をしています。
- 採用担当の経験あり。
就活失敗したやつの末路…そんな言葉に怯えるあなたへ。
就活に失敗したからといって、人生が終わるわけではありません。
絶望を覚えるかもしれませんが、人生の長いスパンで見れば、身になる経験のことが多いのです。
本記事では、就活失敗が人生の全てではないこと、元採用担当の筆者が就活失敗から学んだ5つの教訓(秘訣)がわかります。
ぜひこの記事を読んで、あなたの就活に役立ててください。
- 就活失敗した人の末路がわかる。
- 就活失敗の経験談がわかる。
- 就活成功のための秘訣がわかる。
就活失敗した人の末路は悲惨なのか?
結論から言うと、悲惨ではありません。
就活に失敗したからといって、将来が閉ざされるわけでも、人生が終わるわけでもないのです。
大手へのチャンスは、限られるかもしれませんが、それが全てでしょうか。
ネームバリューのある企業以外にも、良い企業はたくさんあります。
また、就活には「成功」という明確なものは、ほとんど存在しません。
実際に、新卒で入社した人の約10%が、1年以内に離職しています。3年以内には、30%にも及びます。
このことから、在学中に内定がでても、悲惨な結果が待ち受けている可能性があるという事です。
新卒就活は、卒業という期日があるため、焦りからのミスマッチを避けづらいんですよね。
だからこそ、就活に失敗したのであれば、自分のペースで企業選定する良いチャンスとなります。
焦らずに自分分析を徹底することで、自分に合った職場や業界を、見極めることができるでしょう。
長期的に働ける企業に入社できればで、より充実したキャリアを送ることが可能になります。
見方を変えれば、就活失敗は一時的な挫折に過ぎず、長期的なキャリア形成において、有益になることが多いのです。
つまり、一つの通過点。
一度の失敗が、人生の全てではありません。
失敗から学び、成長することで、より良い未来を切り開くことができるでしょう。
就活失敗した人の末路は6パターン
- フリーター
- ニート
- 就職留年
- 大学院・専門学校に進学
- フリーランス
- 留学
就活失敗した人の末路は、上記6つのパターンが考えられます。
特に多いのは、フリーターやニートでしょう。
しかし、これは職に就いていないから、世間的にこのような扱いを受けるだけのこと。
実際には、就活を続けながらフリーターとして働く人もいます。実家に頼りながら、ニート状態で就活を続ける人もいます。
これらの状況は、一時的なものなので、卑屈になる必要はありません。
フリーターとして働きながら、空いた時間を利用して資格の勉強をしたり、スキルを取得したりする人がいますからね。
筆者の場合は、フリーター時々ニート状態で、就活をしていました。
フリーターやニートは、時間が余裕あり自由度が高く、何にでもチャレンジできます。
筆者から言えば、ある意味無敵状態。
重要なのは、堕落せずに、前向きに行動すること。
就活失敗して悩んでいる人へ
① 就職留年を検討している人へ
筆者は、就活のために、留年することをおすすめしていません。
その理由は、就活に再チャレンジしても、成功が保証されていないからです。そして、再度失敗するリスクがあるからです。
例えば、親が経済的に支援してくれる状況であれば、留年を選択することも一つの方法です。
しかし、そのような状況でない場合、留年は微妙な選択と言えます。
特に、大手企業を狙って落ちた時の絶望感は大きく、精神的なダメージもキツイ。
留年は高リスク高リターンの選択であり、慎重に考えるべきです。
もしも、留年を選択する場合、その間に何をするかが重要です。
資格の取得やスキルアップ、インターンシップなど、自分の市場価値を高める活動に取り組むことが望ましいでしょう。
また、留年中は、やりたい仕事や自分に適した業界を見つけるために、時間を有効に使うことが大切です。
自己分析は、徹底しましょう。
留年を選ばなくても、就職活動は続けることができます。
中小企業やスタートアップ、異業種への挑戦など、新卒時には考えなかった選択肢を探ることも一つの方法ですよ。
② 専門学校や大学院への進学を考えている人へ
就活のために大学院へ進学することは、おすすめしていません。
その理由は、就職留年と同じで、成功が保証されていないからです。
もし、ご家庭の事情で大学院進学が可能なら、それを否定するつもりはありません。
しかし、奨学金に頼る場合は注意が必要です。
社会人になった後、返済の負担が大きくなるだけです。(借金ですからね。)
大学院よりも、専門学校で実践的なスキルを身につける方が、将来的に役立つと考えられます。
例えば、筆者の知り合いは、大学卒業後に専門学校に通い、3Dデザイナーとしてのキャリアを築きました。
このように専門学校では、具体的なスキルを学ぶことができます。
専門学校で学んだスキルは、就活で役立つでしょう。
大学院への進学は、研究や学問的な深化を望む場合には、適しています。しかし、就職を目的とする場合には、費用対効果を慎重に考える必要があります。
③ 自分に価値を感じないと思っている人へ
就活で全落ちしたとしても、自分に価値がないと感じる必要はありません。
就活は、縁と運の要素が大きい。
何度断りのメールが届いたとしても、それがイコール自分に価値がないというわけではありません。
就活の過程で、多くの企業から断られることは、誰でもある経験です。
しかし、それは自分の能力や価値が認められなかったわけではなく、単にその企業との相性が合わなかっただけです。
たとえば、自分と同タイミングで第二新卒や中途が応募してきて、断られることもあるんです。
④ 就活を投げ出したい人へ
就活を投げ出したいほどツラいなら、1~2週間ほど離れてみるのも良いでしょう。
やみくもに就活を続けても、上手くいかないというループに陥っていることが多いからです。
就活においては、時に休息が必要。
継続的な努力は大切ですが、それが逆にストレスとなり、自分を追い詰めてしまうこともあるんですよ。
少しの間、就活から離れることで、固執していた考え方が柔らかくなり、新たな視点が得られることがあります。
⑤ 周囲に当たってしまう人へ
就活に失敗し、自暴自棄になり、周囲の言葉に冷たく反応してしまう気持ちは理解できます。
筆者自身も似たような経験をしたことがあります。
親や友人からの肯定的な言葉も、時には歪んで聞こえてしまうことがありますよね。
しかし、日本には150万以上の企業が存在しています。
就活で書類を送った企業の数は、全体のほんの一部に過ぎないのです。
たとえば、100社に応募しても、それは全体の0.01%にも満たない数字。
社会全体が自分を必要としていないわけではありません。
もし50社から不採用の返事が来たとしても、自分に合った職場はまだたくさんあるということです。
周囲に当たってしまう気持ちを抱えつつも、一歩引いて状況を見ることが重要です。
自分だけじゃない!既卒の割合・理由
就職活動は、すべての人が順調に進むわけではありません。
既卒者の割合、直面する問題や就活の失敗理由を理解することで、再就活に向けた戦略を立てることができます。
① 大卒で就職できない人は約10%
区分 | 卒業者 | 就職者 | 進学でも就職でもないことが明らかな者 |
---|---|---|---|
令和4年3月 | 590,137 | 439,683 (74.5%) | 55,286 (9.4%) |
令和3年3月 | 583,518 | 432,790 (74.2%) | 56,228 (9.6%) |
令和2年3月 | 573,947 | 446,082 (77.7%) | 40,809 (7.1%) |
実際、多くの卒業生が、就職に至らない状況に直面しています。
文部科学省の令和4年度学校基本調査のデータによると、新卒者の約10%が様々な理由で就職できていないと報告されています。
就職活動において挫折を感じる人は、自分だけではありません。
② 就職しなかった人の理由
上記、Re就活の就職・転職アンケート結果です。「就職活動がうまくいかなかった」「本当にやりたい仕事を探していた」が大きな割合を占めています。
「就職以外の道を考えていた」は15%。その理由は、多岐にわたるでしょう。
- 公務員を目指す
- 家業を継ぐ
- 起業する
- フリーターになる
一部の人々は、個人的な事情(ケガや病気)により、就職活動を行えない状況もあり得ます。
また、やりたい仕事が見つからない、企業に縛られたくない、就活に対する嫌悪感など、就職活動を行わない人もいるでしょう。
③ 既卒の内定率は34%で厳しい事実
上図は、マイナビの2020年度既卒者の就職活動に関する調査で公開されたデータです。
マイナビ会員の既卒者をターゲットに調査したところ、既卒者の内定率は34.4%で、現役学生の半数以下という結果でした。
厳しい事実ではありますが、コロナ禍のアンケートということもあり、就職活動が鈍ってしまったのも原因と1つ。
④ 既卒を新卒として受け入れる企業は増加傾向
上図は、マイナビジョブズ20’sのデータです。
既卒を受け入れる企業が増加していることがわかります。
また、厚生労働省の「青少年雇用機会確保指針」では、卒業後3年以内の既卒者を新卒として扱う指針を発表しています。(企業にいまいち浸透していないのも事実…。)
既卒の内定率は、現役学生と比較すれば低い傾向にはありますが、決して難しいわけではありません。
就活失敗しても人生は終わりではない理由
就活失敗したからといって、人生が終わりではありません。既卒者でも就職のチャンスはありますし、さまざまな道を選ぶことができます。
① 卒業後も就職のチャンスは存在するから
筆者自身の経験や知人の例を見ても、既卒になった人々も就職は可能です。
たとえば、筆者の知人の中には、大学を中退してしまった人もいますが、職場を見つけて今は映像ディレクターとして働いています。
確かに、新卒としての優位性は、失われるでしょう。
新卒カードが無くなることで、有名企業や大手企業へのエントリーが不可になる可能性はあります。
しかし、有名企業や大手企業だけが、人生の全てではありません。
就職市場には、既卒にも多くのチャンスがあります。
重要なのは、新卒で受かることよりも、自分のスキルや経験を活かせて、成長できる職場に入社することです。
② アルバイト・派遣社員でも生きていけるから
既卒なれば、お金周りが厳しい状況になりますが、アルバイトや派遣社員として生活を支えることは十分可能です。
筆者自身も、就職浪人中にはアルバイトで生計を立てていました。
また、派遣社員として働くことは、正社員への道を開くチャンスにもなり得ます。
実際に、派遣社員から正社員に登用されるケースは少なくありません。
また、アルバイトや派遣は、様々な職種や業界を経験することができるため、自分に合った仕事を模索するための貴重な経験となります。
これらの仕事を通じて、新たなスキルを身につけたり、人脈を広げたりすることも可能です。
要するに何とかなる。
③ 若さは大きなアドバンテージだから
若さは、アドバンテージです。
若いというだけで、可能性に満ちていると見なされることが多いんですよ。
新しいことに挑戦できる柔軟性や、成長の余地が大きいという点で、企業にとって魅力的な人材となります。
例えば、中途採用の場合、実力・経歴・人柄で評価されます。しかし、20代であれば、実力・経歴が足りなくても、若さだけでカバーできるんですよ。
面接でのミスも、若さがあれば多めに見てもらえます。
例えば、面接で緊張してうまく話せなかったり、経験が浅いために答えに詰まったりすることがあるでしょう。それでも、「これから成長する余地がある」と考えられることが多いのです。
若ければ、新しいことを学ぶ能力も高く、キャリアの方向転換も容易です。
たとえ就活に失敗しても、時間を味方につけることができます。
④ 専門学校・スクールで学び直せるから
20代であれば、新たな分野での学び直しに時間を割くことが可能です。
これは、自分のキャリアを再構築する、チャンスとなり得ます。
例えば、筆者の知り合いの中には、一般大学を卒業後、専門学校に進学して3Dデザイナーになった人がいます。
また、就職後に職業訓練校に通い、全く異なる職種に転身した人もいます。
これらの例からもわかるように、学び直しは新たなキャリアへの道を開く可能性を秘めています。
⑤ 人生長いから
人生は長いです。
就活での一時的な失敗は、長い人生の中で小さな出来事に過ぎません。
周囲から1~2年の遅れたとしても、長い人生から考えれば全然巻き返せます。
周囲と比較して劣等感を感じるかもしれませんが、焦らず自分のペースで進めることが重要です。
長年働いてきた経験から言えることは、成果を出したりスキルを向上させることも大切ですが、それ以上に、自分が働きやすい環境を見つけることが幸福につながります。
ホワイト企業を見つけ、自分のやりたいことを追求することが、長期的なキャリアの充実・幸福に繋がるのです。
体験談|筆者が就活に失敗してしまった原因
筆者が、就活に失敗した原因を解説します。
就活が上手くいかなかったのは、多くの要因によって引き起こされましたが、ここでは特に重要な点を取り上げました。
① 業界・職種への固執
まず、業界・職種への固執が、就活に失敗してしまった原因です。
目標を持つことは非常に重要ですが、固執しすぎると、他のチャンスを逃します。
選択肢を絞りすぎるせいで、徐々に求人の候補が無くなってしまうからです。
筆者の経験を振り返ると、家庭用ゲーム業界に絞りすぎたことが、失敗の一因でした。
業界に固執しすぎた結果、他の業界や職種の可能性を見落としました。
しかし、視野を広げて他業界や他の職種にも目を向けたところ、あっさりと内定を得ることができたんですよ。
つまり、視野が狭くなりすぎていたという事。
他業界への応募を通じて、自分のスキルが別の分野でも活かせることを実感しました。
就活において、柔軟な姿勢を持つことの本当に重要です。
② 身の丈に合わない企業への応募
ネームバリューのある大手や有名企業を狙いすぎたことも、失敗してしまった原因です。
いわゆる大手病ですよね。
その結果、同時期に採用活動をしていた、中小企業を見逃してしまいました。
自分のスキルを過大評価したのもありますし、大手に夢を見てしまったというのもありますね。
大手企業は、ホント難しい。
選考過程も長く荒い。競争率も高く、運の要素が強く影響することもあります。
時間的なリスクが高く、他の求人を探る時間が失われるんですよね。
自分のスキルや経験に合った企業を選ぶことの重要性を、この経験から学びました。
③ 伸びている業界を選ばない
伸びている業界を選ばなかったのも、失敗してしまった原因です。
業績の良い業界では、人材の募集が活発的に行われています。
これは、新しい市場や技術の発展に伴い、新たな人材を求める需要が高まっているためです。
逆に、縮小・停滞している業界では、求人の数が限られており、待遇面でも微妙なことが多い。
縮小傾向にある業界では、募集自体が危うい状況にあるため、応募自体避けるべきです。
たとえば、筆者の場合、コンシューマのゲーム業界に興味を持っていましたが、その業界は任天堂さん以外売り上げは横ばいもしくは縮小傾向。
であれば、スマホゲーム業界を狙ったり、ゲーム配信系のIT業界に目を向けた方が良いですよね。
④ 一人で抱え込みすぎた
一人で抱え込みすぎたのも、失敗してしまった原因です。
就職活動において、第三者の視点は非常に重要。
一人で準備を進めると、自分の考えに偏りがちで、客観的に考えることが難しくなります。
つまり、キャリアカウンセラーや就職エージェントを利用することは、非常に有効。
自己PRの改善や志望動機の添削を通じて、より良いアプローチ方法を提案してもらえます。
第三者からのフィードバックは本当に大事で、魅力的な内容に改善するには最も手っ取り早い。
⑤ 就職エージェントを利用しない
先程と似た内容になりますが、ピンチな状況でエージェントを利用しないのは、かなりヤバイ。
一人で就活をすれば、書類のブラッシュアップが非効率化します。
エージェントは、営業強めで強引なことはありますが、試して損はありません。
意見を聞いて、改善しつづけることで、就職活動を成功に導くことができます。
筆者自身、新卒の採用担当の経験があるのですが、学生の書類の扱いが雑だったり、面接でまったく話せない人が多いことを目の当たりにしました。
これらは、就職エージェントを通じて事前に改善することが、可能ですよ。
また、エージェントは市場の動向や求人情報に精通しており、自分に合った企業を見つけるための助言をしてくれます。
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UZUZ(既卒向け)
第二新卒・既卒・フリーター・ニートの内定率86%以上・書類通過率87%超えの転職支援サービス。ブラック企業を徹底排除。
就職Shop
業界最大手リクルートが運営する転職支援サービスです。職歴不要。
20代利用率9割。第二新卒・既卒・フリーターどなたでも登録可能なサービスです。
体験談|就活失敗した筆者の末路
筆者の過去について、少し触れさせていただきます。(もし興味がなければ、飛ばしてください。)
筆者は、大学3年の終わりから就職活動を始めましたが、全然内定が出ない状態でした。
周囲が内定を得ているのに、自分だけが取り残される絶望の日々。
結局は既卒となり、ニートやフリーターとしての生活を送ることになりました。
さらに言えば、大学受験でも浪人を経験していたので、同学年より2年遅れている状況です。
世間の人々が想像する、就活失敗したやつです。
就活失敗は、当時は大きな挫折でしたよ。ホントに親に申し訳ない気持ちでいっぱい。
既卒後の生活は、フリーターやニート状態で就活を続けました。
就職できたのは、翌年1月です。一人で就活をしていたため、かなり時間がかかりました。
既卒の就活は、新卒のようなマニュアルがないので、本当に手探り状態なんですよね。
新卒用のナビサイトから求人を探したり、転職サイトから未経験求人を探したり。企業に直接応募してみたり。
できることを片っ端からやった感じです。
ただし、今振り返ると、反省も大きいですが、貴重な学びと成長の機会だったと感じますね。
就活エージェントを活用して早く就職すべきだった
筆者の就活での1番の失敗は、就活エージェントを利用しなかったことです。
ここが大きな反省点。
そのせいで、自己分析・面接対策・ポートフォリオが非常にイマイチでした。
今考えれば、内定が出ないのも納得の内容ですね。
「就活エージェントは情弱が使うもの」「良い求人を扱っていない」という誤ったプライドを持っていたため、自分で求人を選定していました。
その結果、時間の消費がヤバいんですよ。
先述しましたが、既卒可の求人は、見分けがつきづらいんです。
大半の求人は、新卒が対象になっており、本当に応募できるのかは疑心暗鬼状態です。
結果として、無計画に応募を繰り返すことになりました。
また、業界・職種に強いこだわりがあったため、それを達成しないと人生負け組だという勘違いも冒していました。
その結果、ブラック企業で働くことに…。
当時は、内定を3つ得ていましたが、選り好みしてしまい、結局はそれらを蹴ってしまいました。
第三者の意見って非常に重要なんですよね。
余談|内定=ゴールにした人の末路も酷かった
少し余談をします。
筆者の周りには、在学中に内定を得た人も多くいました。
しかし、内定自体が目標となってしまったため、焦って決めた人の多くが、1年程度で離職していました。
理由は、業務内容とのミスマッチ。もしくは、ブラック企業を引いてしまったというもの。
企業選定は、非常に重要。
妥協点を見つけるのは難しいですが、長期的に働ける場所を選ぶことが、自分のためになりますよ。
内定を得ることは、キャリアのスタート地点に過ぎず、そこからが重要なんです。
就活失敗の教訓|1:中小企業にフォーカスする
では、筆者が就活に失敗した時に立てた、打開策を解説していきます。まずは、中小企業にフォーカスしましょう。
理由① 人材の流動性が高いため
中小企業は人の流動性が比較的高いため、未経験者でも内定を得やすい環境です。
大手企業で1人離職するよりも、中小企業で1人離職する方が人材募集の緊急性が高くなりますよね。つまり、中小企業の方が、未経験者を受け入れる可能性が高いんですよ。
特に、既卒にとっては、中小企業は大きなチャンスとなり得ます。
理由② 企業数が多いから
日本の企業の98%以上が、中小企業です。
つまり、1%以下の大手企業を狙うよりも、はるかに現実的です。
大手企業はネームバリューや待遇の良さから、多くの就活生に注目されますが、競争率が非常に高い。
一方で、中小企業は数が多く、様々な業種や職種があります。自分のスキルや興味に合った企業を見つけやすくなります。
例えば、特定の分野に強みを持つ中小企業や、独自の事業展開をしている企業など、大手では経験できないような仕事に出会える可能性があります。
また、中小企業では、一人ひとりの業務が会社に大きな影響を与えるため、やりがいを感じやすい環境が多いです。
理由③ 採用担当の人数が少ないから
中小企業では、採用に関わる人数が少ないです。
そのため、数人の採用担当者を納得させるだけで、内定を得ることができます。
大手企業のように、多くの選考を踏む必要がなく、時間的にも効率的です。
中小企業の選考過程は比較的短く、直接的なコミュニケーションが多いため、自分の強みや人柄をアピールしやすい環境でもあります。
理由④ 倍率が低いから
大手企業の選考は、競争率が高く、内定を得ることは容易ではありません。
一方で、中小企業では応募者数が比較的少ないため、それに比例して採用される確率が高くなります。
また、中小企業は、新卒を確保できないことが非常に多い。そのため、既卒や第二新卒に目を向けて採用活動していることもあるんですよ。
理由⑤ やる気を評価してくれるから
中小企業では、応募者の経験やスキルだけでなく、やる気を評価してくれる傾向があります。
これは、中小企業では、従業員個々のやる気が企業に影響を与えやすい環境であるからです。
例えば、未経験の分野に挑戦したいという強い意志を持っている人や、特定の業界で働くことに情熱を持っている人は、中小企業にとって魅力的な候補となります。
新しい環境で積極的に学び、成長する可能性が高いと評価されることが多いからですね。
就活失敗の教訓|2:会社の探し方を変える
筆者が就活失敗した理由は、大きくこの点にあります。従来の方法に固執せず、新しいアプローチを試すことが非常に重要です。
方法① 就活サイトのみはダメ
就活サイトは便利ですが、それだけに頼ると限られた情報しか得られません。
多くの場合、サイトには大手企業や一般的な求人が多く掲載されており、自分に合った求人を見逃す可能性があります。
そのため、多方面からの情報収集を心掛けることが大切です。
また、上図アンケートからもわかるように、既卒採用をしている企業の見分けが非常に難しい。
そのため、調査に時間がかかります。
筆者は、就活サイトだけを利用した結果、求人の調査時間が増大し、ブラック企業を引き当てました。
方法② 就職エージェントを活用する
転職エージェント | 転職サイト | |
---|---|---|
求人調査 | エージェントが紹介してくれる | 自分で求人検索・直接応募 |
非公開求人 | 非公開求人あり 企業の人事とのパイプラインがある | 非公開求人は見れない |
応募書類 | 客観視して添削してもらえる | 自分で分析し添削する |
面接 | エージェントが日程調整してくれる | 自分で管理する |
企業情報 | 企業の内情がわかる | WEB上から把握 |
待遇の交渉 | 給与交渉もしてもらえる | 給与交渉は自分で頑張る |
ポートフォリオ | 客観視して添削してもらえる | 自分で分析し添削 |
面接 | 不採用のフィードバックがある | 不採用の理由がわからない |
ブラック企業の確率 | かなり低い | 高くなる |
エージェントの利用を検討しましょう。
筆者自身、エージェントを利用しなかった結果、ひどい目にありました。
エージェントを利用しないと、求人調査に多くの時間がかかります。
また、市場の状況が把握しにくく、どの企業が自分に合っているのか判断が難しくなるでしょう。
さらに、面接のフィードバックがもらえず、自己改善の機会を逃してしまうこともあります。
書類作成においても、適切なアドバイスが得られず、内容がイマイチになることも。
エージェントを活用することで、これらの問題を解決できます。
エージェントは、市場の最新情報から、自分に合った求人を紹介してくれます。
また、書類の添削や面接対策など、具体的なアドバイスを受けることができ、就職活動を効率的に進めることが可能です。
ブラック企業を排除したサービスも多く、かなりリスクを減らすことができます。
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20代利用率9割。第二新卒・既卒・フリーターどなたでも登録可能なサービスです。
方法③ 口コミサイトを活用する
口コミサイト(Openwork・転職会議)は、いわゆる暴露サイトです。
実際にその企業で働いている、あるいは働いていた人々のコメントを見ることできる貴重な情報源となります。
企業の公式情報だけでは得られない、職場の雰囲気や実際の業務内容、福利厚生の詳細など、働く上で重要な情報を得ることができます。
ブラック企業やミスマッチを避けるためには、必須サービスとなります。
就活失敗の教訓|3:雇用形態を選ばない(非おすすめ)
就活に失敗した時の対応策として、雇用形態(契約社員・派遣社員・アルバイト)を選ばないという方法があります。
しかし、これは決しておすすめできる戦略ではありません。
① 雇用形態を選ばないリスク
雇用形態にこだわらないことで、企業側のハードルを下げ入社しやすくできます。
しかし、短期的な解決にはなりますが、長期的なキャリアで考えるとリスキー。
例えば、正社員登用を見込んで派遣やアルバイトからスタートしても、正社員への登用が確約されているわけではないんですよ。
② 業界・企業の内情がわかる
この方法は、企業側とのミスマッチの防ぐために用いられることがあります。
どうしても入りたい業界や企業がある場合、派遣やアルバイトからスタートすることで、業界や企業の雰囲気を知る良い機会になります。
筆者も第二新卒の時に、アルバイトで業界の選定を行いました。
どちらにせよリスクが伴うので、キャリアプランを立てる際には慎重な検討が必要です。
就活失敗の教訓|4:採用されやすい人の特徴を理解する
採用されやすい人には、特徴があります。これらの特徴を理解し、自身の就活戦略に取り入れることで、成功率を高めることができます。
① 素直・ポジティブ・謙虚な姿勢
非常に重要なのが「素直・ポジティブ・謙虚な姿勢」です。
これは、人に好かれやすく、企業側が育てやすいと感じる要素です。特に新卒や既卒の場合、実力よりもこうした姿勢が重宝されます。
なぜかと言うと、新卒や既卒を戦力として求めていないからです。
企業側は、教えたことを素直に受け入れ、実践できる人材を求めています。
また、職場環境を乱さない謙虚さがあり、困難な状況でもポジティブな人は、企業にとって魅力的な特性となります。
例えば、面接で”失敗経験”について尋ねられた際、失敗を他責にせずに自責姿勢にして、ポジティブに学べたことや話せれば、企業に良いアピールができるでしょう。
② コミュニケーション能力がある
仕事は一人で行うものではなく、組織・チームでの協働です。
そのため、コミュニケーション能力は、どの職種においても必須のスキルとなります。
コミュニケーション能力には、人と打ち解ける能力だけでなく、ヒアリング力も含まれます。
仕事の中で依頼者のニーズを正確に理解し対応をするには、相手の言っていることを正しくヒアリングし、理解する能力が不可欠です。
つまり、期待されている水準を把握する能力ですね。
例えば、営業職の場合、クライアントの要望を的確に把握し、それに基づいて最適なサービスや商品を提案することが求められます。
また、プロジェクト進行においても、メンバー間の意見を交換し、円滑な進行を図るためにはコミュニケーション能力が重要となります。
③ 行動力がある
行動力がある人は、企業に重宝されます。
行動力とは、単に積極的に動くことだけでなく、目標に向かって具体的なアクションを起こし、結果を出す能力を指します。
企業は、自発的に動き、問題を解決できる人材を求めています。
例えば、学生時代にプロジェクトを主導した経験や、アルバイトでの改善提案が採用された経験などは、行動力のある証として評価されます。
受動的な人、指示がないと何もできない人は、正直微妙。
特に若手にとって、学ぶ機会が多い職場環境では、行動力は非常に重要な特性ですよ。
④ 専門性が高い
特定の分野において深い知識やスキルを持っている人は、すぐに内定が貰えるでしょう。
例えば、IT業界であればプログラミングスキル、広告業界であればデザインスキルなどが該当します。
専門性が高い人は、その分野において戦力となり得るため、企業にとって魅力的な候補者となります。
また、専門性が高い人は、得意分野に対する情熱や熱意を持っていることが多く、これが面接などでの自己PRにもつながります。
⑤ 業界・職種のデメリットも理解している
希望する業界や職種のデメリットは、理解しておきましょう。
面接でも、デメリットを理解していることは伝えるべきです。
理由として、ポジティブな側面しか見ていないと、入社後に現実とのギャップを感じて、転職してしまう人がいるからです。
「めちゃくちゃキラキラしている職種だと思ったのに、想像と違う。辞めたい。」となれば、企業は困ります。
採用コストが、水の泡になるからです。
そのため、「理想や夢ばかり描いている人」は、企業側から敬遠されがちです。
例えば、ゲーム業界ではリリース直前に長時間労働になります。
このような情報を事前に知り、それでもその業界で働く意志があることを面接で伝えることで、企業側はあなたの真剣さを感じ取ることができます。
「ゲームを作ってユーザーに夢や希望を与えたい」だけだと、自分本位すぎてダメということ。
業界や職種のリアルな側面を理解し、それを受け入れる姿勢を見せることで、企業側はあなたをより信頼します。
その結果、採用を検討する可能性が高まるんですよ。
実際に働くと、業界や職種のデメリットは想像の10倍感じます。
頭では理解できていたけど、実際に体験すると地獄だなって思う事なんてしょっちゅうですよ。
ですが、職場に理想郷は絶対になくて、自分から合わせに行くしかありません。この点をどれだけ真剣に伝えるかが大事。
⑥ 質問を逆算している
面接で困る質問を逆算している人は、強いです。
- なぜ就活に失敗したのか。
- ニート中に何をしているのか。
- 就活中に努力していることは何か。
例えば上記などは、よく聞かれる質問です。
こういう質問って、咄嗟に答えるのが難しいんですよ。そのため、事前準備が大事。
特に、ニート期間中の活動については、大きな印象を与えます。そのため、答えが詰まらように準備が必要です。
この点に関しては、就職エージェントに相談しましょう。
就活失敗の教訓|5:プライドは捨てる
既卒者が就職活動を行う際、重要なのはプライドを捨てることです。
プライドが高いと見逃す機会
特に高学歴の人は、プライドが高くなりがちで、それが就活を妨げる原因となります。
例えば、「大手企業でなければ働きたくない」「良い大学を出ているからアルバイトはしたくない」といったプライドが、就活では邪魔になるんですよ。
また、就職エージェントの利用でさえ、抵抗を感じるかもしれません。
正直、プライドは捨て去るべき。
例えば、グループ面接になれば、現役の学生と一緒になることが多く、プライドは邪魔になります。
プライドを捨てることで見える新しい道
そもそも、大手企業にもブラック企業は存在し、必ずしも良いとは限りません。
筆者自身の経験ですが、中小企業でも実力の高い社員はいます。他にも、賞与年3回やほぼ定時退社など、ホワイトな環境も多くありました。
中小企業では、個々の業務が会社の成長に直接つながるため、やりがいを感じやすいです。
また、大手企業に比べて、組織がフラット。また、意思決定が迅速に行われることも多く、自分のアイデアや提案が直接事業に反映されるチャンスもあります。
プライドを捨てて、失敗した自分を受け入れましょう。まずそれが、成功への一歩となります。
プライドを捨てても自己価値を失わない
プライドを捨てることは、自分の価値を低くすることではありません。
無理にプライドを捨てると、今度は投げやりになり、結果自暴自棄になることもあります。
プライドを捨てるというのは、自分の過去の経験や学歴に固執せず、柔軟に受け入れることです。
たとえば、大手企業を目指していたが、中小企業で意外な才能を発揮したケースは少なくありません。
また、異業種への転職で、新たな成功を収めることもあります。
既卒者が、就職活動を成功させるための重要な戦略ですよ。
就活を成功させるためには、エージェントは必須です。
述しましたが、就職活動において、就活サイトだけの利用はリスクが伴います。
筆者は、エージェントを活用しなかった結果、下記のような事態に陥りました。
- 求人の調査に時間がかかる
- 書類の内容に無駄が増幅
- 面接で落ちた理由がわからない
上記が無限ループのように続き、就職活動がめちゃくちゃしんどくなりました。
エージェントの活用は、非公開求人へのアクセスや専門的なアドバイスを受ける絶好のチャンス。
無料で利用でき、企業とのコミュニケーションや面接対策など、多角的なサポートを受けられます。
ブラック企業を避け、長期的なキャリアを築くためにも、ぜひエージェントを検討しましょう。
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本記事のまとめ|就活失敗したやつの末路は、むしろチャンス
- 就活に失敗した人の末路は、ニート・フリーターが多い。
- 既卒は、業界や企業選定できるチャンス。
- 大卒で就職できなかった人は約10%。
- 既存内定率は50%以下。
- 既卒を受け入れる企業は増加傾向にある。
- 大手企業に固執するのはNG。
- 中小企業に目を向けよう。
- 採用されやすい人の特徴を理解して、逆算すると良い。
- 需要のある業界を選定すべし。
- プライドは捨てるべき。
- 就活サイトのみはNG。就活エージェントは必須。
- 固執して負のスパイラルに入らないように、行動を変える。
就活は、簡単な道のりではありません。
しかし、その中で得た経験は決して無駄にはなりません。
苦労した分だけ、将来の転職時にも役立つのです。
筆者が感じているのは、自分が望む業界と実際に自分に合っている業界が異なる場合、上手くいかないことが多いという点。
つまり、自己分析をする際は、単に自分の希望だけでなく、客観的な視点も大切にしましょう。
今は本当につらいと思いますが、チャンスでもあります。
自分に合った仕事を見つけるには、焦るは禁物。じっくり進めましょう。
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