就活全落ちしてニートになってしまった。どうしよう。
このような人に向いている内容になっています。
- フリーランスデザイナー
- ゲーム・IT・WEB業界で8年ほどデザイナーとして勤め、フリーランスになりました。
- 現在はIT企業(ベンチャー)で仕事をしています。
- 採用担当の経験あり。
就活全落ちしてニートになった方へ。
周囲が新社会人として働いている中、自分だけニート。めちゃくちゃ孤独感や罪悪感を感じますよね。しかし、この時期はむしろチャンス。じっくり就活に専念する時間があるからです。
本記事では、就活全落ち状態の筆者が、100社以上の応募から見出した打開策をお伝えします。
- 就活全落ちニートから抜け出した戦略がわかる。
- 計100社応募した経験から、就活を打開する方法がわかる。
就活全落ちしてニート状態は、むしろチャンス!
就活で全落ちしてニート状態というのは、精神的にかなりきついです。
筆者自身も同じ道を歩んだことがあります。
その時は、同級生が次々と内定を獲得する中で、自分だけが取り残されたような孤独感を覚えました。
正直つらいし苦しい。
しかし、今振り返ってみると、ニート状態はむしろチャンスだったと感じています。
焦ってどんな企業でも良いからと就職すると、ブラック企業に当たるリスクがあるからです。
実際に、筆者の知人は、焦って就職した結果、過酷なブラック環境に苦しんだ人が多数いました。そして、1年後に転職。
これに対して、就活全落ちして時間を自由に使える今、同期や周囲の目を気にせず、じっくりと企業を吟味するチャンスです。
この期間を利用すれば、自分に合った企業を探すことができます。
ワークライフバランスを重視する企業や、自分のスキルを活かせる職場など、じっくりとリサーチする時間があるのは、実は大きなメリットです。
またその間、自己分析を深めることで、自分の強みやキャリアプランを明確にすることもできます。
就活全落ちという状況は、一見ネガティブに映るかもしれません。
しかし、自分自身を見つめ直し、より良いキャリアを築くための貴重な時間となるのです。
焦らず、自分にとって最適な道を見つけるために、この時間を有効に使いましょう。
「自分に価値を感じない」と思っている人へ
就活で全落ちしたとしても、「自分には価値がない」と感じる必要はありません。
就活は、縁と運の要素が大きい。
何度断りのメールが届いたとしても、それはイコール「自分に価値がない」というわけではありません。
就活の過程で、多くの企業から断られることは、誰にでもある共通の経験です。
しかし、それは自分の能力や価値が認められなかったわけではなく、単にその企業との相性が合わなかっただけ。
たとえば、自分との特性が合わなかったり、同タイミングで第二新卒や中途が応募してきて断られることだってあるんですよ。
「社会に必要とされていない」と思っている人へ
就活で全落ちすると、「社会に必要とされていない」と感じてしまうのは、自然な感情です。
筆者もそうでした。ネガティブなことばかり言っていました。
しかし、数値化してみると、これは間違え。
日本には150万以上の企業が存在しています。就活で書類を送った企業の数は、全体のほんの一部に過ぎないのです。
たとえば、100社に応募しても、それは全体の0.01%にも満たないですよね。
つまり、社会全体が自分を必要としていないわけではないんです。
「就活を投げ出したい」と思っている人へ
就活で全落ちすると、投げ出したくなりますよね。
もしも、精神的につらいなら、1~2週間程度就活から離れてみるのも一つの方法になります。
やみくもに応募を続けても、上手くいかないループに陥っていることが多いからです。
就活では、時に休息が必要。
継続的な努力は大切ですが、それが逆にストレスとなり、自分を追い詰めてしまうんですよ。
少しだけ就活から離れることで、固執していた考え方が柔らかくなり、新たな視点が得られることがあります。
趣味やリラクゼーションに時間を使うことで、心身ともにリフレッシュすることもできます。
例えば、外出したり、読書することで、普段とは異なる刺激を受け、モチベーションが生まれることだってある。
また、家族と過ごす時間を持つことで、就活から解放され、リラックスすることも可能です。
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自分だけじゃない!既卒(就活全落ち)の割合・理由
就職活動は、すべての人が順調に進むわけではありません。既卒者の割合、就活の失敗理由を理解することで、再就活に向けた戦略を立てることができます。
① 大卒で就職できない人は約10%
区分 | 卒業者 | 就職者 | 進学でも就職でもないことが明らかな者 |
---|---|---|---|
令和4年3月 | 590,137 | 439,683 (74.5%) | 55,286 (9.4%) |
令和3年3月 | 583,518 | 432,790 (74.2%) | 56,228 (9.6%) |
令和2年3月 | 573,947 | 446,082 (77.7%) | 40,809 (7.1%) |
実際、多くの卒業生が、就職にできない状況に直面しています。
文部科学省の令和4年度学校基本調査のデータによると、新卒者の約10%が様々な理由で就職できていないと報告されています。
就職活動において挫折を感じる人は、自分だけではありませんよ。
② 就職しなかった人の理由
上記、Re就活の就職・転職アンケート結果です。「就職活動がうまくいかなかった」「本当にやりたい仕事を探していた」が大きな割合を占めています。
「就職以外の道を考えていた」は15%。その理由は、多岐にわたるでしょう。
- 公務員を目指す
- 家業を継ぐ
- 起業する
- フリーターになる
一部の人々は、個人的な事情(病気やけが)により、就職活動を行えない状況もあります。
また、やりたい仕事が見つからない、企業に縛られたくない、就活に対する嫌悪感など、そもそも就活を行っていない人もいるでしょう。
③ 既卒を新卒として受け入れる企業は増加傾向
上図は、マイナビジョブズ20’sのデータです。既卒を受け入れる企業が増加していることがわかります。
これは、厚生労働省の「青少年雇用機会確保指針」で、卒業後3年以内の既卒者を新卒として扱う指針があったからでしょう。
既卒の内定率は、現役学生と比較すれば低い傾向にはありますが、決して難しいわけではありません。
就活全落ちしてニートになっても、大丈夫な理由
就活全落ちしてニート状態になったからといって、人生が終わるではありません。
3年以内の既卒者でも就職のチャンスはありますし、さまざまな道を選ぶことができます。
① 既卒でも就職はできるから
既卒者が就職できているケースは、きちんとあります。
例えば、筆者の知人は、大学を中退したにもかかわらず、エージェントに経由で職を見つけ、現在は映像ディレクターとして活躍している人がいます。
他にも、既卒後2年間ニート生活を送り、プログラマーとして就職した人もいます。
上図は、マイナビの2020年度既卒者の就職活動に関する調査で公開されたデータです。
マイナビ会員の既卒者をターゲットに調査したところ、既卒者の内定率は34.4%で、現役学生の半数以下という結果でした。
厳しい事実ではありますが、コロナ禍のアンケートということもあり、就職活動が鈍ってしまったのも原因と1つ。
つまり、不可能というわけではないんですよ。
既卒になれば、新卒カードを失うため、不利に思えるかもしれません。
確かに、ネームバリューのある大手企業は、難しくなる可能性は高い。
しかし、大手企業だけが、就職活動の全てではないですよね。
大切なのは、新卒という肩書きよりも、自分が成長できる職場を見極めることですよ。
② アルバイト・派遣社員でも生きていけるから
ニート状態だと、お金周りが厳しい状況になります。
しかし、アルバイトや派遣で、生活費を賄うことは十分に可能です。
筆者自身も、就職浪人中にアルバイトで収入を得た経験があります。
また、派遣社員は、正社員登用のチャンスとなることもあります。
筆者の知人で、派遣から正社員になった人は何人もいます。
さまざまな職種や業界での経験は、自分に適した仕事を見つける上で貴重なものとなります。
アルバイトや派遣の仕事を通じて、自分に合った業界を探したり、新しい技能を習得することも可能です。
要するに何とかなる。
③ 若さは大きなアドバンテージであるから
就活に失敗しても、若いというだけでアドバンテージです。
可能性に満ちていると見なされることが多いんですよ。
新しいことに挑戦できる柔軟性や、成長の余地が大きいという点で、企業にとって魅力的な人材となります。
例えば、中途採用の場合、実力・経歴・人柄で評価されます。しかし、20代であれば、実力・経歴が足りなくても、若さだけでカバーできるんですよ。
面接でのミスも、若さがあれば多めに見てもらえます。
例えば、面接で緊張してうまく話せなかったり、経験が浅いために答えに詰まったりすることがあるでしょう。それでも、「これから成長する余地がある」と考えられることが多いのです。
若ければ、新しいことを学ぶ能力も高く、キャリアの方向転換も容易です。
就活が上手くいかなかったとしても、時間を有効に活用することで、さまざまな可能性を探ることができます。(年を重ね、素直さや柔軟性を失った面倒くさいおじさんがたくさんいますからね…。)
④ 専門学校・スクールで学び直せるから
20代であれば、新たな分野の学び直しに時間を割くことが可能です。
これは、自分のキャリアを再構築する、チャンスとなり得ます。
例えば、筆者の知り合いの中には、一般大学を卒業後、専門学校に進学して3Dデザイナーになった人がいます。
また、就職後に職業訓練校に通い、全く異なる職種に転身した人もいます。
これらの例からもわかるように、学び直しは新たなキャリアへの道を開く可能性を秘めています。
⑤ 人生長いから
人生は、長いです。
就活での一時的な挫折は、人生全体を見渡せば、ほんの一瞬の出来事に過ぎません。
たとえ周囲から1~2年遅れてしまっても、十分に取り戻せる時間ですよ。
周りが先に進んでいるように見えても、自分自身のペースで進むことが何よりも大切。
長年の働いた経験から言えることは、成果やスキルを向上も大切ですが、それ以上に、自分が働きやすい環境を見つけることが幸福につながります。
ホワイト企業を見つけ、自分のやりたいことを追求することが、長期的な幸福とキャリアの充実に繋がるのです。
就活に失敗しやすい人の特徴
就活に失敗する人には、いくつかの共通点があります。これらを理解し、自分の就活戦略を見直してみましょう。
① 大手に固執しすぎている
就活に失敗する人は、「大手企業に固執しすぎる」という傾向があります。
これはいわゆる「大手病」。多くの就活生が、この罠にはまります。
ネームバリューのある大手企業は、確かに多くの利点を持っています。
しかし、その選考過程には、リスクも伴うことを理解することが必須。
大手企業の選考過程は非常に長く、まるでオーディションのような状況になることが多い。
また、競争率も非常に高く、運要素が強い。
つまり、時間的なリスクが高くなり、他の求人を探る時間が失われます。
大手企業への固執することは、中小企業など他の優れた選択肢を見落とす原因となるんですよ。
② 職種・業界に固執しすぎている
就活に失敗する人は、「職種・業界に固執しすぎる」という傾向があります。
目標を持つことは重要ですが、あまりにも一つにこだわりすぎると、他の機会を見逃すリスクがあります。
筆者自身を例に挙げると、家庭用ゲーム業界のデザイン職をこだわって応募していた結果、多くのチャンスを逃してしまいました。
固執しすぎると、自分の可能性を狭め、応募できる求人数が減りますよ。
職種を少しズラしてみたり、視野を広げてみることも一つの手段です。
③ スタートが遅かった
就活のスタートが遅れたことも、失敗の原因となることがあります。
マイナビキャリアリサーチLabの調査によると、約47%の人が就職活動のスタートが遅れてしまったことを反省しています。
しかし、スタートのタイミングを後悔しても、現状は変わりません。
大切なのは、そこから何を学び、どのように行動するかです。つまり、ビハインドを取り返すには、行動するしかないということ。
④ 振り返りや改善をしない
振り返りや改善は、非常に重要なポイントです。絶対に行うべき。
就活で上手くいかなかった理由を表にまとめることで、自分の弱点や改善点が明確になります。
就職活動は、なぜ落ちたのかが分かりにくいものです。
面接やエントリーシートでの失敗点や話した内容を記録しておくだけでも、状況は大きく変わります。
例えば、面接でどのような質問に対して答えに詰まったのか、どのような表現が伝わりにくかったのかを分析することが有効です。
振り返りを行うことで、次の就職活動に向けて、具体的な改善策を立てることが可能になります。
⑤ 目的・目標を持たない
就活において、目的・目標がなければ、方向性を見失います。
自分が何のために就活して何を目指しているのか、という明確な指針が必要です。
曖昧なまま就職活動を行えば、曖昧な結果となるでしょう。
応募する企業が散漫になり、自分に合った職場を見つけるのが困難に難しくなります。
また、面接での志望動機が弱くなり、自分の強みや熱意を伝えきれないこともあるでしょう。
かなり難しいですが、将来どのような仕事をしていたいのか、どのようなスキルを身につけたいのかを明確にしておきましょう。
⑥ 一人で抱え込む
就活に失敗する人は、「一人で抱え込む」という傾向があります。
第三者の視点は、非常に重要です。
一人で抱えこむと、考えが偏りがちになります。また、客観的な判断が難しくなるでしょう。
恥ずかしいと感じるかもしれませんが、就職エージェントの利用や、キャリアカウンセラーなどの外部の意見を求めることが有効です。
自己PRや志望動機の添削を行い、より良い内容に仕上げる手助けをしてくれます。
例えば、自己PRが抽象的すぎる場合や、志望動機が企業のニーズと合っていない場合、第三者からのフィードバックによって、より魅力的な内容に改善することができますからね。
エージェントは、中途の人でもめちゃくちゃ利用するので、使わない理由はないですよ。
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就活全落ちの戦略|1:中小企業にフォーカスする
では、筆者が就活に失敗した時に立てた、打開策を解説していきます。まずは、中小企業にフォーカスしましょう。
理由① 人材の流動性が高いため
中小企業は、人材の入れ替わりの影響力が強いため、未経験者・既卒者でも内定のチャンスがあります。
大手企業で1人離職するよりも、中小企業で1人離職する方が人材募集の緊急性が高くなりますよね。
つまり、中小企業の方が、未経験者を受け入れる可能性が高いんですよ。
理由② 企業数が多いから
日本企業の98%以上が、中小企業です。
つまり、1%以下の大手企業を目指すよりも、中小企業を狙う方が現実的です。
大手企業は、ネームバリューや待遇の良さから、多くの就活生に注目されますが、競争率が非常に高い。
一方、中小企業は数が多く、幅広い業務内容を経験できます。
例えば、特定の分野で優れた中小企業や、ユニークなビジネスモデルを展開する企業など、大手では経験できないような仕事に出会える可能性があります。
また、中小企業では、一人ひとりの業務が会社に大きな影響を与えるため、やりがいを感じやすい環境が多いです。
理由③ 採用担当の人数が少ないから
中小企業では、採用に関わる人数が少ないです。
そのため、数人の採用担当者を納得させるだけで、内定を勝ち取ることができます。
大手企業のように、多くの選考を踏む必要がなく、時間的にも効率的。
中小企業の選考過程は比較的短く、直接的なコミュニケーションが多いため、自分の強みや人柄をアピールしやすい環境でもあります。
理由④ 倍率が低いから
大手企業の選考は、競争率が高く、内定を得ることは容易ではありません。
一方で、中小企業では応募者数が比較的少ないため、それに比例して採用される確率が高くなります。
また、中小企業は、新卒を確保できないことが非常に多い。そのため、既卒や第二新卒に目を向けて採用活動していることもあるんですよ。
理由⑤ やる気を評価してくれるから
中小企業では、やる気を評価してくれる傾向があります。
これは、中小企業では、従業員個々のやる気が企業に影響を与えやすい環境であるからです。
例えば、未経験の分野に挑戦したいという強い意志を持っている人や、特定の業界で働くことに情熱を持っている人は、中小企業にとって魅力的な候補となります。
新しい環境で積極的に学び、成長する可能性が高いと評価されることが多いからですね。
就活全落ちの戦略|2:会社の探し方を変える
筆者が就活失敗した理由は、大きくこの点にあります。従来の方法に固執せず、新しいアプローチを試すことが非常に重要です。
方法① 就活サイトのみはダメ
就活サイトは便利ですが、それだけに頼ると限られた情報しか得られません。
サイト上の情報は限定的であり、企業の実際の雰囲気や詳細な情報を把握するのは困難です。
そのため、多方面からの情報収集を心掛けることが大切です。
また、上図アンケートからもわかるように、既卒採用をしている企業の見分けが非常に難しい。
そのため、調査に時間がかかります。
筆者は、就活サイトだけを利用した結果、求人の調査時間が増大し、ブラック企業を引き当てました。
方法② 就職エージェントを活用する
転職エージェント | 転職サイト | |
---|---|---|
求人調査 | エージェントが紹介してくれる | 自分で求人検索・直接応募 |
非公開求人 | 非公開求人あり 企業の人事とのパイプラインがある | 非公開求人は見れない |
応募書類 | 客観視して添削してもらえる | 自分で分析し添削する |
面接 | エージェントが日程調整してくれる | 自分で管理する |
企業情報 | 企業の内情がわかる | WEB上から把握 |
待遇の交渉 | 給与交渉もしてもらえる | 給与交渉は自分で頑張る |
ポートフォリオ | 客観視して添削してもらえる | 自分で分析し添削 |
面接 | 不採用のフィードバックがある | 不採用の理由がわからない |
ブラック企業の確率 | かなり低い | 高くなる |
エージェントの利用を検討しましょう。
筆者自身、エージェントを利用しなかった結果、ひどい目にありました。
エージェントを利用しないと、求人調査に多くの時間がかかります。
また、市場の状況が把握しにくく、どの企業が自分に合っているのか判断が難しくなるでしょう。
さらに、面接のフィードバックがもらえず、自己改善の機会を逃してしまうこともあります。
書類作成においても、適切なアドバイスが得られず、内容がイマイチになることも。
エージェントを活用することで、これらの問題を解決できます。
エージェントは、市場の最新情報から、自分に合った求人を紹介してくれます。
また、書類の添削や面接対策など、具体的なアドバイスを受けることができ、就職活動を効率的に進めることが可能です。
ブラック企業を排除したサービスも多く、かなりリスクを減らすことができます。
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方法③ 口コミサイトを活用する
口コミサイト(Openwork・転職会議)を活用しましょう。
口コミサイトとは、いわゆる暴露サイト。実際にその企業で働いている、あるいは働いていた人々のレビューを見ることできます。
企業の公式情報だけでは得られない、貴重な情報。企業が隠している情報も載っています。
ブラック企業を避けるためには必須サイトとなります。
就活全落ちの戦略|3:雇用形態を選ばない(非おすすめ)
就活に失敗した時の対応策として、雇用形態(契約社員・派遣社員・アルバイト)を選ばないという方法があります。
しかし、これは決しておすすめできる戦略ではありません。
雇用形態にこだわらないことで、企業側のハードルを下げ入社しやすくできます。
しかし、短期的な解決にはなりますが、長期的なキャリアで考えるとリスキー。
例えば、正社員登用を見込んで派遣やアルバイトからスタートしても、正社員への登用が確約されているわけではないんですよ。
また、この方法は、企業側とのミスマッチの防ぐために用いられることがあります。
どうしても入りたい業界や企業がある場合、派遣やアルバイトからスタートすることで、業界や企業の雰囲気を知る良い機会になります。
筆者も第二新卒の時に、アルバイトで業界の選定を行いました。
どちらにせよリスクが伴うので、キャリアプランを立てる際には慎重な検討が必要です。
就活全落ちの戦略|4:採用されやすい人の特徴を理解する
採用されやすい人には、共通の特徴があります。これらの特徴を理解し、自分の就活戦略に取り入れましょう。
① 素直・ポジティブ・謙虚な姿勢
非常に重要なのが「素直・ポジティブ・謙虚な姿勢」です。
これらは、人に好かれやすく、企業側が育てやすいと感じる要素となります。
特に新卒や既卒の場合、実力よりもこうした姿勢が重宝されます。
なぜかと言うと、新卒や既卒を戦力として求めていないからです。育成枠=ポテンシャル採用ですからね。
企業側は、教えたことを素直に受け入れ、実践できる人材を求めています。
また、職場環境を乱さない謙虚さがあり、困難な状況でもポジティブな人は、企業にとって魅力的な特性となります。
例えば、面接で”失敗経験”について尋ねられた際、失敗を他責にせずに自責姿勢にして、ポジティブに学べたことや話せれば、企業に良いアピールができるでしょう。
教育がめんどくさくなく、謙虚に指導を聞いてくれる人が好かれますよね。
② コミュニケーション能力がある
仕事は一人で行うものではなく、チーム・組織で働きます。
そのため、コミュニケーション能力は、どの職種においても必須のスキル。
コミュニケーション能力には、人と打ち解ける能力だけでなく、ヒアリング力も含まれます。
仕事の中で依頼者のニーズを正確に理解し対応をするには、相手の言っていることを正しくヒアリングし、理解する能力が不可欠です。
つまり、期待されている水準を把握する能力ですね。
例えば、営業職の場合、クライアントの要望を的確に把握し、それに基づいて最適なサービスや商品を提案することが求められます。
また、プロジェクト進行においても、メンバー間の意見を交換し、円滑な進行を図るためにはコミュニケーション能力が重要となります。
③ 行動力がある
行動力がある人は、企業に重宝されます。
行動力とは、単に積極的に動くことだけでなく、目標に向かって具体的なアクションを起こし、結果を出す能力を指します。
企業は、自発的に動き、問題を解決できる人材を求めています。
例えば、学生時代にプロジェクトを主導した経験や、アルバイトでの改善提案が採用された経験などは、行動力のある証として評価されます。
受動的な人、指示がないと何もできない人は、正直微妙。
特に若手にとって、学ぶ機会が多い職場環境では、行動力は非常に重要な特性ですよ。
④ 専門性が高い
特定の分野において深い知識やスキルを持っている人は、すぐに内定が貰えるでしょう。
例えば、IT業界であればプログラミングスキル、広告業界であればデザインスキルなどが該当します。
専門性が高い人は、その分野において戦力となり得るため、企業にとって魅力的な候補者となります。
また、専門性が高い人は、得意分野に対する情熱や熱意を持っていることが多く、これが面接などでの自己PRにもつながります。
⑤ 業界・職種のデメリットも理解している
希望する業界や職種のデメリットは、理解しておきましょう。
面接でも、デメリットを理解していることは伝えるべきです。
理由として、ポジティブな側面しか見ていないと、入社後に現実とのギャップを感じて、転職してしまう人がいるからです。
「めちゃくちゃキラキラしている職種だと思ったのに、想像と違う。辞めたい。」となれば、企業は困ります。
採用コストが、水の泡になるからです。
そのため、「理想や夢ばかり描いている人」は、企業側から敬遠されがちです。
例えば、ゲーム業界ではリリース直前に長時間労働になります。
このような情報を事前に知り、それでもその業界で働く意志があることを面接で伝えることで、企業側はあなたの真剣さを感じ取ることができます。
「ゲームを作ってユーザーに夢や希望を与えたい」だけだと、自分本位すぎてダメということ。
業界や職種のリアルな側面を理解し、それを受け入れる姿勢を見せることで、企業側はあなたをより信頼します。
その結果、採用を検討する可能性が高まるんですよ。
実際に働くと、業界や職種のデメリットは想像の10倍感じます。
頭では理解できていたけど、実際に体験すると地獄だなって思う事なんてしょっちゅうですよ。
ですが、職場に理想郷は絶対になくて、自分から合わせに行くしかありません。この点をどれだけ真剣に伝えるかが大事。
⑥ 質問を逆算している
面接で困る質問を逆算している人は、強いです。
- なぜニートなのか。
- なぜ就活に失敗したのか。
- ニート中に何をしているのか。
例えば上記などは、よく聞かれる質問です。
こういう質問って、咄嗟に答えるのが難しいんですよ。そのため、事前準備が大事。
特に、ニート期間中の活動については、大きな印象を与えます。そのため、答えが詰まらように準備が必要です。
この点に関しては、就職エージェントに相談し、適切な回答方法をアドバイスしてもらうと良いでしょう。
就活全落ちの戦略|5:プライドを捨てる
就活失敗してしまったら、まずプライドは捨てましょう。
特に高学歴の人は、プライドが高くなりがちで、それが就活を妨げる原因となります。
例えば、「大手企業でなければ働きたくない」「良い大学を出ているからアルバイトはしたくない」といったプライドが、就活では邪魔になるんですよ。
また、就職エージェントの利用でさえ、抵抗を感じるかもしれません。
正直、プライドは捨て去るべき。
例えば、グループ面接になれば、現役の学生と一緒になることが多く、プライドは邪魔になります。
中小企業を、「実力がない」「プライドが許さない」「待遇が悪い」といった理由で避けることもダメ。
そもそも、大手企業にもブラック企業は存在し、必ずしも良いとは限りません。
筆者自身の経験ですが、中小企業でも実力の高い社員はいます。他にも、賞与年3回やほぼ定時退社など、ホワイトな環境も多くありました。
中小企業では、個々の業務が会社の成長に直接つながるため、やりがいを感じやすいです。
また、大手企業に比べて、組織がフラット。また、意思決定が迅速に行われることも多く、自分のアイデアや提案が直接事業に反映されるチャンスもあります。
プライドを捨てて、失敗した自分を受け入れましょう。まずそれが、成功への一歩となります。
就活全落ちニート時代を経験した時の話
筆者の過去について、少し触れさせていただきます。(もし興味がなければ、飛ばしてください。)
筆者は、大学3年の終わりから就職活動を始めました。しかし、多くの企業を受けても、内定が貰えない状況でした。
周囲との差は広がる一方…。
自己肯定感がゼロになりつつも、内定が出ることを信じて多くの企業に応募し続けました。
結果として、既卒となる。
ニート時々フリーター状態。
さらに言えば、大学受験も浪人を経験しており、同学年より2年遅れている状況でした。まじで地獄。
一度立ち止まり視野を広げた
そんな中、大学卒業後の10月に一度立ち止まる。
自分が本当に向いている業界や、需要のある業界を見極めることにしました。
筆者は、家庭用ゲーム業界のデザイン職を目指していたのですが、その業界は伸びていません。そのため、採用数が少なく、任天堂以外は待遇もイマイチ。
冷静に考えた結果、スマートフォンのゲーム業界にも応募範囲を広げました。
そして、3社から一気に内定を獲得。
ここまでに100社近く応募。就活を初めて1年半ちょっと。
その時にようやく気づいたことがあります。
- 大手にこだわらない
- 業界に固執しない
- 需要のある業界を選ぶ
上記の3つを掛け合わせることが、内定獲得の鍵でした。
エージェントが効率的
筆者は、書類作成、企業・業界選定、面接対策など、すべて独自で行いました。
結果として書類作成や企業選定に無駄な時間を費やし、面接もダメダメ。
また、需要のある業界を見極めることができませんでした。
………そりゃ上手くいかないですよね。
エージェントを利用しなかった理由は、プライド。
エージェントを「情報弱者が使うもの」と誤解していたため、避けていたんです。
その結果、無意味な時間を過ごしてしまいました。エージェントを利用していれば、在学中に内定を得られたはず。
今となっては良い経験となりましたが、当時は精神的にも体調的にもつらかった…。
また、筆者が、エージェントを推す理由として、ブラック企業を避けられる確率が高まるからです。
筆者は、無事に既卒ニートから脱出できましたが、ブラック企業を引き当てたのです…。
この記事を読んで下さっている人には、無駄な苦労を避けてほしいと思っています。
素直にエージェントを利用してほしい。ブラック企業で身体を壊せば、大変なことになりますよ。
就活を成功させるためには、エージェントは必須です。
先述しましたが、就職活動において、就活サイトだけの利用はリスクが伴います。
筆者は、エージェントを活用しなかった結果、下記のような事態に陥りました。
- 求人の調査に時間がかかる
- 書類の内容に無駄が増幅
- 面接で落ちた理由がわからない
上記が無限ループのように続き、就職活動がめちゃくちゃしんどくなりました。
エージェントの活用は、非公開求人へのアクセスや専門的なアドバイスを受ける絶好のチャンス。
無料で利用でき、企業とのコミュニケーションや面接対策など、多角的なサポートを受けられます。
ブラック企業を避け、長期的なキャリアを築くためにも、ぜひエージェントを検討しましょう。
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本記事のまとめ|就活全落ちからの脱却は、行動を変える必要あり
- 就活全落ちしてニートでも、自信をもつべき。
- 既卒は、業界や企業選定できるチャンス。
- 大卒で就職できなかった人は約10%
- 既卒を受け入れる企業は増加傾向にある。
- 大手企業に固執するのはNG。
- 中小企業に目を向けよう。
- 採用されやすい人の特徴を理解して、逆算すると良い。
- 需要のある業界を選定すべし。
- プライドは捨てるべき。
- 就活サイトのみはNG。就活エージェントは必須。
就職活動でつまずいたら、まずはアクションを変えてみましょう。
負のスパイラルに入っている可能性があるからです。
加えて、希望するところとは違う業界への応募も考えてみてください。固執しすぎると、良いチャンスを逃すかもしれません。
それでも上手くいかなければ、就職エージェントを使ってみるのがおすすめです。
第三者視点というのが非常に大事。客観的に物事を捉えてくれる人がいるだけで、状況は大きく変わります。
今は本当につらいと思いますが、チャンスでもあります。
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