・既卒なんだけど、なんで採用されないの?
・既卒だけど就活が上手くいかない。理由が知りたい。
このような人に向いている内容になっています。
- フリーランスデザイナー
- ゲーム・IT・WEB業界で8年ほどデザイナーとして勤め、フリーランスになりました。
- 現在はIT企業(ベンチャー)で仕事をしています。
- 採用担当の経験あり。
「既卒で採用されない」と悩むあなたへ。
本記事では、既卒が採用されない理由と、失敗しがちな人の特徴、そして効果的な就活戦略を紹介します。
既卒者としての不安が解消でき、内定を勝ち取るための知識を得ることができるでしょう。
ぜひ最後までご覧ください。
- 既卒が採用されない理由がわかる。
- 既卒で失敗しがちな人の特徴がわかる。
- 既卒就活における戦略がわかる。
既卒は採用されないのか?
結論、既卒でも採用されます。
新卒に比べれば不利な面があるのは否めません。選択肢が少なくなることもあります。
しかし、それがイコール採用されないというわけではありません。
大切なのは、正しい手順を踏むこと。そうすれば、採用される可能性は十分にあります。
重くとらえすぎる必要は無いのです。
実際、筆者自身や既卒になった知人も、無事に社会人として活躍しています。
中には、単位が足りずに大学を中退した友人もいますが、今では映像ディレクターとしてしっかりと働いています。
彼のように、行動を起こせば道は開けます。
既卒になったことで、不安を感じるのは自然なことです。
ですが、採用されるための具体的なステップを踏んでいけば、内定を貰うことは十分可能です。
既卒の定義|正しい認識が必要
既卒について解説します。
誤った認識でいると、適切な求人に応募できなくなりますので、ご注意ください。
① 既卒の定義とは
既卒 | 学校を卒業・修了して就職活動をしている状態の人(3年以内) |
新卒 | 3月卒業の学生 学校を卒業・修了して、初めて社会人として働く人 |
第二新卒 | 学校卒業後に新卒として入社した、就業経験が数年程度の人 25歳前後の人 |
中途 | 就業経験のある人(第二新卒も含まれる) |
既卒とは、大学や専門学校などの教育機関を卒業し、まだ正社員としての就職をしていない人を指します。
卒業後3年以内が条件。
既卒は、新卒や第二新卒とは異なります。
新卒(新卒者)は、大学や専門学校などの教育機関を卒業して、初めて社会人として働く人を指します。
第二新卒は、新卒で就職した後、数年内で転職を考える人。もしくは、一度職から離れて、再度転職を目指す若手求職者を指します。
この区別は、きちんと理解しておきましょう。
誤認識していると、適切じゃない求人に応募してしまったり、誤ったセミナーに参加してしまうケースもあります。
② 既卒は新卒扱いとして応募できるのか
既卒は新卒枠に応募することは可能です。
しかし、全ての企業が対象というわけではなく、新卒しか受け入れていない企業も数多く存在します。
上図は、マイナビジョブズ20’sのデータです。近年では、54.1%の企業が既卒を受け入れることがわかりますね。
厚生労働省の「青少年雇用機会確保指針」では、卒業後3年以内の既卒者を新卒として扱う指針を発表。
企業に奨励されています。(つまり、対象範囲を拡大しようという動き)
しかし、これには強制力がありません。
企業によってはこのルールを採用していない場合もあるんです。
そのため、新卒用のナビサイトを見ても、どの企業が既卒者の応募を受け入れているのかは、非常にわかりにくいのが現状。
判別のつかない求人は、企業側に問い合わせるしかありません。
既卒の採用状況と需要
就職活動は、すべての人が順調に進むわけではありません。
既卒者の割合、失敗の理由を理解することで、再就活に向けた戦略を立てることができます。
① 大卒で就職できない人は約10%
区分 | 卒業者 | 就職者 | 進学でも就職でもないことが明らかな者 |
---|---|---|---|
令和4年3月 | 590,137 | 439,683 (74.5%) | 55,286 (9.4%) |
令和3年3月 | 583,518 | 432,790 (74.2%) | 56,228 (9.6%) |
令和2年3月 | 573,947 | 446,082 (77.7%) | 40,809 (7.1%) |
実際、多くの卒業生が、就職に至らない状況に直面しています。
文部科学省の令和4年度学校基本調査のデータによると、新卒者の約10%が様々な理由で就職できていないと報告されています。
就職活動において挫折を感じる人は、自分だけではありませんよ。
② 就職しなかった人の理由
上記、Re就活の就職・転職アンケート結果です。「就職活動がうまくいかなかった」「本当にやりたい仕事を探していた」が大きな割合を占めています。
「就職以外の道を考えていた」は15%。その理由は、多岐にわたるでしょう。
- 公務員を目指す
- 家業を継ぐ
- 起業する
- フリーターになる
一部の人々は、個人的な事情(病気やけが)により、就職活動を行えない状況もあります。
また、やりたい仕事が見つからない、企業に縛られたくない、就活に対する嫌悪感など、そもそも就活を行っていない人もいるでしょう。
③ 既卒の内定率は34%で厳しい事実
上図は、マイナビの2020年度既卒者の就職活動に関する調査で公開されたデータです。
マイナビ会員の既卒者をターゲットに調査したところ、既卒者の内定率は34.4%で、現役学生の半数以下という結果でした。
厳しい事実ではありますが、コロナ禍のアンケートということもあり、就職活動が鈍ってしまったのも原因と1つ。
既卒で採用されない理由10選
① 状況への理解不足
既卒で採用されない理由1こめは、「状況への理解不足な点」です。
新卒と既卒では、就職市場における立ち位置が異なります。
同じ考え方や方法で就活を進めると、採用されないでしょう。
まず、既卒より新卒の方が有利です。同じスペックの人が同時に応募したら、新卒者が採用されます。
既卒者が勝つには、新卒よりも秀でた能力がないと難しいでしょう。
もしくは、採用の隙間を狙うしかない。
先述しましたが、そもそも既卒者の方が内定率が低い。
この辺りの現実をしっかり心に留めて、徹底して行動する必要があります。
また、詳細は記事の後半に記載しますが、企業が「既卒採用で見るポイント」もあるので、理解しておくと書類や面接がスムーズになるでしょう。
- 既卒より新卒の方が有利。
- 既卒は、新卒採用を満たせなかった穴埋めになりがち。
- 既卒は、新卒よりも何か一つ抜きんでた魅力が必要。
② ひとりで就活している
既卒で採用されない理由2こめは、「ひとりで就活している点」です。
既卒になると、新卒時のように大学の就職課や同期との情報共有がなくなり、多くの既卒者がひとりで就活を再スタートします。
しかし、ひとりで就活をすると、視野が狭くなりがちです。
自分だけの視点で企業を選び、応募書類を作成し、面接対策を行うため、アクションが単調になります。
特に、たくさんの応募をしても採用されない場合、同じ失敗を繰り返す「失敗のループ」に陥っている可能性があります。
ここで重要なのが、第三者の視点を取り入れることです。
例えば、就職エージェントやキャリアカウンセラーの利用は、既卒者にとって非常に有効。
専門的な知識を持っているので、業界選びや書類作成などのアドバイスをしてもらえます。
外部サポートを積極的に活用することで、採用される確率が上がるでしょう。
③ 書類・面接対策の不足
既卒で採用されない理由3こめは、「書類・面接対策の不足」です。
就職活動において、履歴書や面接は非常に重要。
これらの準備が不十分だと、チャンスを逃します。
特に既卒者の場合、新卒時とは異なり、これまでの就活経験があるため、より練度を求められます。
また、既卒は、世間的に言えばニートやフリーターです。
「既卒の就活期間中は何をしているのか?なぜ既卒になったのか?」など、新卒では聞かれない質問を聞かれます。
答えづらい質問に対しても、説得力のある回答を用意しておくことが大切です。
④ 高望みしている
既卒で採用されない理由4こめは、「高望みしている点」です。
既卒の場合、学歴のランクに応じた、現実的な企業選びが求められます。(学歴の低い人を否定しているわけではありません。)
高望みをして、条件の良い環境や名の知れた企業ばかりを狙っていると、採用されないでしょう。
特に、ネームバリューのある大手企業では、新卒採用が一般的であり、既卒者が競争に勝つのは難しい。
⑤ 待遇面を聞きすぎてしまう
既卒で採用されない理由5こめは、「待遇面を聞きすぎてしまう点」です。
給与や残業時間、福利厚生など、待遇に関する質問を面接で過度にすると、企業側に悪い印象を与えることが多いです。
ぶっちゃけ…企業は利益を上げ、文句を言わない人材を求めていることが多いのですからね。
待遇面は、生活する上で非常に大事。
- お金のことしか考えてないのかな。
- いざという時に頼れなさそう。
- 周りと協力して仕事をできなさそう。
- 理屈ばっかりで、職場の効率が落ちそう。
しかし、聞きすぎれば上記のような印象となるでしょう。
面接では、「自分がどのように企業に貢献できるか」をアピールすることが大切です。
奴隷になれと言っているわけではありませんが、特に職歴がない既卒者の場合、ある程度のハードワークは覚悟すべきです。
既卒の立場では、最初から理想的な条件を求めるのではなく、まずは経験を積むことが重要。
⑥ コミュニケーション能力不足
既卒で採用されない理由6こめは、「コミュニケーション能力不足」です。
仕事は一人ではなく、チームで進めるものです。
そのため、聞く力と話す力が、非常に重要になります。
面接では、地声よりもワントーン高く話し、レスポンスを早くすると面接官が助かります。
筆者は面接官の経験があるのですが、話すのが苦手な人は意外と多い。
小さい声でぼそぼそ話す人や、話の内容がめちゃくちゃな人もいます。
面接では、基本的には”結論から話すこと”を心がけましょう。
それだけで、面接官には好印象を与えることができます。
コミュニケーション能力は、ただ話せるだけではなく、相手の話を理解し、適切に応対する能力も含まれます。
⑦ 応募企業への理解不足
既卒で採用されない理由7こめは、「応募企業への理解不足」です。
面接時には、企業の下調べくらいはしておきましょう。
企業理念や細かい部分まで覚える必要はありません。
例えば、企業のウェブサイトから、最近のニュースやプレスリリースをチェックすると良いでしょう。
そこから、成果やプロジェクトが分かります。
企業によっては、面接で企業理念について質問するところもあるでしょう。
しかし、それよりも重要なのは、その企業で自分がどのように貢献できるかを考えることです。
たとえ浅はかな知識だったとしても、積極的に知ろうとしている姿勢は、面接官に良い印象を与えることができます。
⑧ 質問の準備しない
既卒で採用されない理由8こめは、「質問の準備しない点」です。
面接終盤には、必ず求職者からの質問タイムが設けられます。
この時間を活用しないと、企業から「関心が無い人」と認識されます。
面接に臨む際には、絶対に質問を準備しておきましょう。(たとえ興味がなくても。)
もし覚えられない場合は、メモを持っていくのも良いでしょう。
素直に「質問をいくつかメモしてきました」と伝えると、準備をしっかりと行っているという印象を与えることができます。
企業は、自分たちが選ぶ側でもあるが、採用者に選ばれる側でもあると認識しています。
そのため、応募者からの質問も歓迎ですよ。(面接ってお見合いみたいですよね。)
質問をすることで、その企業への関心の高さや、真剣に仕事を考えている姿勢を示すことができます。(例えば、企業の将来の展望、職場の文化、キャリアアップの機会など。)
⑨ アルバイト先など悪く言ってしまう
既卒で採用されない理由9こめは、「アルバイト先など悪く言ってしまう点」です。
既卒になると、就職活動をしながらアルバイトをしている人も少なくありません。
その際、アルバイト先についての、愚痴や否定的な発言は避けるべきです。
そういった発言は良い印象を持たれることがなく、面接官にマイナスのイメージを与えてしまいます。
ネタとして軽く触れる程度なら問題ありませんが、基本的には避けた方が無難です。
過去の職場に対する不満を話すと、面接官は「ネガティブな人」「大袈裟な人」「愚痴が多い人」と認識してしまう可能性があります。
アルバイト経験を話す際は、「学んだことや成長した点」にフォーカスすると良いでしょう。
⑩ モチベーションが低下している
既卒で採用されない理由10こめは、「モチベーションが低下している点」です。
卒業した後も就活を続けるのは、精神的にホントにしんどい。
モチベーションを保つのも難しいですよね。
筆者自身も1年7ヶ月の就活を経験しましたが、モチベーションが低下すると、活動自体が難しくなる。
書類作成が思うように進まなくなったり、メンタルが病んだりすることもあります。
お祈りメール連発されると、否定され続けているように感じ、自分の存在意義を無いような気持ちになります。
本当につらい。
よほどきつい場合は、1週間程度就活から離れてみるのも一つの方法。
休むことで脳がリフレッシュされ、客観的に状況を見ることができます。根詰めて作業するのも大事ですが、時には距離を置くことも大切です。
既卒で採用されない人の特徴
① 大手企業しか狙っていない人
いわゆる「大手病」。
既卒あるあるで、新卒時に挑戦してダメだった大手企業に再チャレンジしてしまうんですよ。
しかし、これはほとんど成功しません。
ネームバリューのある企業から採用されるには、新卒と比較して、何か一つでも抜きん出た能力や経験がなければ難しいでしょう。
そもそも有名な企業は、多くの新卒が応募しており、既卒者が入る余地はほとんどありません。
大手企業にこだわることは、時間的なリスクも高くなります。
選考過程が長いし準備も大変。
その間、他の求人を探る時間が失われてしまうこともあります。
大手企業に応募すること自体は否定しませんが、リスクを理解しておきましょう。
② 応募数だけが多い人
数打てば当たるという戦略は、おすすめできません。
応募数が多いと、一つ一つの応募が浅くなりがちです。
たとえ面接に進んだとしても、志望動機が薄くなるため、採用されにくくなります。
エージェントでも、このような手段をとる担当者がいるが、筆者は否定的です。
応募する際は、戦略をきちんと立て、応募先をある程度絞ることがベターです。
数を打つことによって、結果的にブラック企業に行き着いてしまうリスクもありますからね。
そもそも、スケジュールが破綻してしまったり、面接の準備ができず回答が浅くなるリスクもあります。
③ 業界・職種に固執している人
新卒時に上手くいかなかった場合、別の業界に目を向けることが重要です。
筆者自身も、異なる業界に視野を広げたことで、新たな道を見つけることができました。
日本には215を超える業界、10,000を越える職種が存在します。
一つの業界や職種に固執すると、自分の可能性を狭めてしまうことになります。
例えば、もともとIT業界を目指していた人が、実は自分にはSaaS業界が合っていたと気づくこともあります。
自分の興味や適性を広い視野で捉え直すことで、新たなキャリアの可能性があるでしょう。
もう一点。需要が鈍化する業界は、避けた方が良いです。
理由は言わずともわかると思いますが、採用コストをかけられない企業が多く難易度が高くなるからです。
また、入社できても待遇は良くならないので、よほどの覚悟がなければ避けるべき。
④ 自分に合っている業界と希望する業界にズレがある
「自分に合っている業界と希望する業界にズレがある」
これは結構よくあることです。
ホントに相性ってあるんですよ。
自己分析不足が原因で起こることが多いですし、一人で就活をしている場合にも起こり得ます。
第三者の意見がないと、このようなズレに気づかないことがあります。
筆者自身も同じような経験があります。
家庭用ゲーム業界を目指していましたが、スマートフォンゲーム業界にシフトチェンジしたところ、あっさりと採用された経験があります。
同じ業界でも少し軸をずらすだけで、採用の結果が大きく変わるんですよ。、
また、先述しましたが、需要があり伸びている業界を狙った方が手っ取り早いですよ。
⑤ プライドが高い
特に高学歴の方々は、プライドが高くなりがちで、それが行動を妨げる原因になる。
- 大手企業でなければ働きたくない。
- 良い大学を出ているからアルバイトはしたくない。
- 新卒とグループ面接したくない。
- 就活エージェントを使いたくない。
- 中小企業は嫌だ。
例えば、上記のような考えが、就活をより難しくしてしまいます。
また、就活エージェントの利用に抵抗を感じることもありますが、これらのプライドは捨て去るべき。
中小企業を避けることも問題だと思います。
プライドは、邪魔にしかなりません。
採用されないなら、企業が既卒を見るポイントを理解しよう
① すぐ辞めないかどうか
企業が最も重要視するポイントは、「すぐに辞めないかどうか」です。
企業が恐れるのは、短期離職と素行の悪い社員の2択。
せっかく採用したのに短期離職されれば、採用コストが水の泡になります。
これは企業にとって大きな損失です。
「広告費、セミナー、面接、選考、教育」など、採用には多くの費用がかかります。
人件費だけではありません。
例えば、就職エージェント経由で採用される場合、企業は求職者の年収の三分の一を成果報酬として支払います。
年収400万円なら、約130万円ほど。
このような外部コストも考慮に入れる必要があります。
採用には、「1人当たり100万円以上のコストがかかっている」という認識を持つことが重要です。
こういった情報を知っていると、企業側が慎重になるものわかりますよね。
そういう意味でも、「志望動機」や「長期的なキャリアプラン」がかなり大事なんですよ。
具体的かつ説得力のある回答を、用意しておきましょう。
② 業界・職種のデメリットを理解しているか
「夢ばかり描いている人」は、企業側から敬遠されがちです。
理由として、入社後に現実とのギャップを感じて、転職してしまうリスクがあるからです。
面接では、業界や職種の良い面ではなく、「悪い側面を理解している」ことを伝える方が大切です。
例えば、ゲーム業界では、リリース直前に休日出勤・長時間労働になる悪い側面もあります。
それでもゲーム業界で働く意志があることを面接で伝えることで、企業側はあなたの真剣さを感じ取ることができます。
「ゲームを作ってユーザーに夢や希望を与えたい」だけだと、自分本位すぎてダメということ。
業界や職種のリアルな側面を理解し、それを受け入れる姿勢を見せましょう。
そうすれば、企業側はあなたをより信頼し、採用を検討する可能性が高まります。
実際に働くと、業界や職種のデメリットは想像の10倍感じます。
頭では理解できていたけど、実際に体験すると地獄だなって思う事なんてしょっちゅうですよ。
職場に理想郷は絶対になくて、自分から合わせに行くしかありません。
この点をどれだけ真剣に伝えるかが大事。
③ チームで働くビジョンが見えるか
先にも述べた通り、仕事は一人ではなく、チームで進めるものです。
そのため、チームで一緒に働けるビジョンが見えないと、採用は難しくなります。
たとえ本質が「陰キャ」であっても、面接では少しオーバー気味に明るく振る舞うことをおすすめします。
「本当の自分を受け入れてもらう」のなんて、よほどカリスマ性がないと難しい。
自分から、社会に合わせる必要があるんですよ。
また、暗い印象をもたれると、「受動的な人」「何でも教えなければいけないのかな?」と認識されます。
明るく振舞い、「積極的な人」「自分でキャッチアップできそう」と思わせることが重要です。
既卒で採用されない人向け|4つの就活戦略
① 中小企業を現実的に攻める
日本の企業の98%以上は、中小企業です。
そのため、限られた大手企業を目指すよりも、中小企業を狙う方が現実的な選択になります。
大手企業はネームバリューや待遇の良さで多くの就活生から注目されますが、その分競争も激しいです。
一方、中小企業は数が多く、多様な業種や職種を展開しています。
そのため、自分に合った企業を見つけやすいのです。
例えば、特定の分野で優れた中小企業や、ユニークなビジネスモデルを展開する企業など、大手では得られない経験ができる可能性もあります。
また、中小企業は、経験やスキルだけでなく、やる気も評価してくれることが多いです。
理由として、人手不足であることが多く、やる気や根性が影響を与える環境だからです。
加えて、中小企業は加点方式で、応募者のやる気やポジティブな面を重視することが多いんですよ。
一方、大手企業では多くの応募者の中から選ぶため、減点方式や欠点を探す傾向があります。
② 伸びている業界を狙う
伸びている業界を狙いましょう。
業績が良いため、人材採用にコストを割くことができるからです。
逆に、縮小傾向にある業界では、採用にかけるコストが限られていることが多いですよね。
もし入社できたとしても、業績が良くなければ、待遇面も期待できないでしょう。
また、伸びている業界に挑戦することは、自身のキャリアにとってプラスです。
例えば、アナログな業界よりも、アナログをデジタル化する業界の方が、長期的に見ても良い選択ですよね。
AIに奪われない業界を狙っていきましょう。
③ 採用されやすい人の特徴を理解する
面接では、採用されやすい人の特徴を演じるのが大事。
重要なのが「素直・ポジティブ・謙虚な姿勢」です。
これらは、人に好かれやすく、企業側が育てやすいと感じる要素となります。
特に若手の場合、実力よりもこうした姿勢が重宝されます。
なぜかと言うと、既卒を戦力として求めていないからです。育成枠=ポテンシャル採用ですからね。
企業側は、教えたことを素直に受け入れ、実践できる人材を求めています。
また、職場環境を乱さない謙虚さがあり、困難な状況でもポジティブな人は、企業にとって魅力的な特性となります。
例えば、面接で”失敗経験”について尋ねられた際、失敗を他責にせずに自責姿勢にして、ポジティブに学べたことや話せれば、企業に良いアピールができるでしょう。
教育がめんどくさくなく、謙虚に指導を聞いてくれる人が好かれますよね。
また、面接で困るような質問は、逆算して考えておきましょう。
- 既卒中は、どんな生活をしているのか。
- 既卒として就活をしている理由。
- 新卒時に就活失敗した理由。
- 在学中の就活はどれくらい努力したのか。
例えば上記などは、よく聞かれる質問です。
こういう質問って、咄嗟に答えるのが難しいんですよ。そのため、事前準備が大事。
特に、既卒期間中の活動については、大きな印象を与えます。そのため、答えが詰まらように準備が必要です。
この点に関しては、就職エージェントに相談し、適切な回答方法をアドバイスしてもらうと良いでしょう。
④ 会社の探し方を変える
ナビサイトは便利ですが、それだけに頼ると限られた情報しか得られません。
サイト上の情報は限定的であり、企業の実際の雰囲気や詳細な情報を把握するのは困難です。
そのため、多方面からの情報収集を心掛けることが大切です。
また、上図アンケートからもわかるように、既卒採用をしている企業の見分けが非常に難しい。
そのため、調査に時間がかかります。
筆者は、就活サイトだけを利用した結果、求人の調査時間が増大し、ブラック企業を引き当てました。
転職エージェント | 転職サイト | |
---|---|---|
求人調査 | エージェントが紹介してくれる | 自分で求人検索・直接応募 |
非公開求人 | 非公開求人あり 企業の人事とのパイプラインがある | 非公開求人は見れない |
応募書類 | 客観視して添削してもらえる | 自分で分析し添削する |
面接 | エージェントが日程調整してくれる | 自分で管理する |
企業情報 | 企業の内情がわかる | WEB上から把握 |
待遇の交渉 | 給与交渉もしてもらえる | 給与交渉は自分で頑張る |
ポートフォリオ | 客観視して添削してもらえる | 自分で分析し添削 |
面接 | 不採用のフィードバックがある | 不採用の理由がわからない |
ブラック企業の確率 | かなり低い | 高くなる |
まずは、エージェントの利用を検討しましょう。
筆者自身、エージェントを利用しなかった結果、ひどい目にありました。
エージェントを利用しないと、求人調査に多くの時間がかかります。
また、市場の状況が把握しにくく、どの企業が自分に合っているのか判断が難しくなるでしょう。
さらに、面接のフィードバックがもらえず、自己改善の機会を逃してしまうこともあります。
書類作成においても、適切なアドバイスが得られず、内容がイマイチになることも。
エージェントを活用することで、これらの問題を解決できます。
エージェントは、市場の最新情報から、自分に合った求人を紹介してくれます。
また、書類の添削や面接対策など、具体的なアドバイスを受けることができ、就職活動を効率的に進めることが可能です。
ブラック企業を排除したサービスも多く、かなりリスクを減らすことができます。
既卒で採用されないなら、エージェントを使おう
先述しましたが、就職活動において、就活サイトだけの利用はリスクが伴います。
筆者は、エージェントを活用しなかった結果、下記のような事態に陥りました。
- 求人の調査に時間がかかる
- 書類の内容に無駄が増幅
- 面接で落ちた理由がわからない
上記が無限ループのように続き、就職活動がめちゃくちゃしんどくなりました。
エージェントの活用は、非公開求人へのアクセスや専門的なアドバイスを受ける絶好のチャンス。
無料で利用でき、企業とのコミュニケーションや面接対策など、多角的なサポートを受けられます。
ブラック企業を避け、長期的なキャリアを築くためにも、ぜひエージェントを検討しましょう。
UZUZ
就職Shop
本記事のまとめ|既卒が採用されないは間違い。戦略を立てれば成功します。
- 既卒の就活は、難しいが採用されないわけではない。
- 既存内定率は50%以下。
- 既卒を受け入れる企業は増加傾向にある。
- 大手企業に固執するのはNG。
- 大手企業は、新卒と比較して、何か一つでも抜きん出た能力や経験がなければ難しい。
- 中小企業に目を向けよう。
- 業界・職種に固執しすぎると、就活が難しくなる。
- 既卒採用で、企業が見るポイントは絶対に理解すべき。
- 就活エージェントなどの、第三者の意見は必須。
既卒の就活は、かなり難しい。だからこそ、戦略は必須です。
選ばなければいくらでも企業はありますが、20代の貴重な時間を適当な企業で過ごせば、将来絶対に後悔します。
ですので、徹底して行動しましょう。
既卒になったことで、周囲から遅れを感じて、焦りを感じるかもしれません。
しかし、1~2年なんて簡単に巻き返せますよ。努力次第。
ひがんだり、妬みたくなる気持ちは落ち着かせましょう。
実際、新卒の就活がスムーズにいっても、企業選びを間違えて、悩んでいる人は少なくありません。
新卒者の約10%は入社後1年以内に退職していますからね。3年以内には、30%ですよ。
筆者の知り合いにも、1~2年で短期離職している人は多かったです。
新卒採用は、企業選定が非常に難しい。
焦りから妥協した企業選びをすれば、必ずミスマッチが起きます。
短期離職を否定するわけではないですが、最初に入る会社が「成長できる環境で3年以上働けたら」最高ですよね。
ですので、自分の人生に有益となる企業をじっくり選定していきましょう。
失敗を恐れずにチャレンジすれば、きっと良い結果が待っています。