・第二新卒で転職したいけど、門前払いされるかな。
・書類を応募したけど門前払いされた。
・第二新卒で大手って受かるのかな?
このような人に向いている内容になっています。
- フリーランスデザイナー
- ゲーム・IT・WEB業界で8年ほどデザイナーとして勤め、フリーランスになりました。
- 現在はIT企業(ベンチャー)で仕事をしています。
- 採用担当の経験あり。
「第二新卒だけど、転職して大丈夫かな?」そんな不安を抱えている人へ。
第二新卒の転職は、決して門前払いされるものではありません。大変な面もありますが、正しい戦略と準備をすれば、上手くいくでしょう。
本記事では、第二新卒が直面する問題や現実と、成功するための11の戦略を紹介します。
- 第二新卒の転職を成功させる方法がわかる。
- 門前払いを避けるポイントがわかる。
第二新卒者は、門前払いされるのか?
第二新卒者が、門前払いされるかどうかは、一概には言えません。
企業によって、積極的に採用するところもあれば、そうでない場合もあるからです。
また、短期離職を繰り返している状況なら、門前払いされやすくなるでしょう。
つまり、狙う企業や人によりけり。
筆者は、新卒で入社した会社を1年3ヶ月で退職しましたが、第二新卒時の書類通過率は50%程でした。
確かに、大手や有名企業への転職は、難易度が高いのが現実です。中途でも、門前払いされますからね。
「第二新卒で門前払いされた」という人は、大手ばかり応募したり、身の丈に合っていない求人に応募した可能性が高いでしょう。
つまり、スキルや経験年数が、不足しているということです。
それでも、現在の職場が精神的に辛くて、状況を何とかしたいならば、働きながらの転職活動がおすすめです。
退職するのはリスクが高いし、転職は”活動”するだけならノーリスク・ハイリターンです。
たとえ転職活動が上手くいかなくても、同じ企業で働きつづければ、必然的に経歴が長くなります。
その結果、書類選考の通過率は上がるでしょう。
しかし、転職活動ができないくらいハードワークであったり、ブラック企業の場合、機会損失のリスクが高くなります。
その場合は、退職を前提に行動しても良いと思います。
第二新卒について
では、まず第二新卒について解説します。
第二新卒という言葉は、かなり曖昧な概念です。そのため、誤った認識でいると、適切な求人に応募できなくなりますので、ご注意ください。
① 第二新卒の定義とは
第二新卒とは、新卒で就職した後、数年内で転職を考える人。
もしくは、一度職から離れて、再度転職を目指す若手求職者を指します。
この定義は、企業や業界によって違いはあります。
一般的には大学卒業後約25歳前後までの人々が該当しますが、年齢の定義はありません。
また、短期離職した人も該当します。職歴がある時点で、新卒者ではありません。
上図は、リクルートの若手の中途採用・転職意識に掲載されていた情報です。
第二新卒を「30歳まで」と認識する企業が21.3%。「25歳まで」が23.4%となっています。
- 高卒で社会人3年目20歳
- 大卒で社会人2年目24歳
- 2浪/院卒で社会人1年目28歳
分かりづらいので例を挙げます。上記は、全て第二新卒の枠となります。
ざっくりと言えば、数年職歴のある25歳前後という認識が良いでしょう。
② 新卒・既卒との違い
概要 | |
---|---|
第二新卒 | 学校卒業後に新卒として入社した、就業経験が数年程度の人 25歳前後の人 |
新卒 | 3月卒業の学生 学校を卒業・修了して、初めて社会人として働く人 |
既卒 | 卒業後に就職活動をしている状態の人 |
中途 | 就業経験のある人(第二新卒も含まれる) |
第二新卒は、新卒や既卒とは異なります。
新卒(新卒者)は、大学や専門学校などの教育機関を卒業して、初めて社会人として働く人を指します。
既卒(既卒者)は、卒業後に就職活動をしている状態の人を指します。
この区別は、きちんと理解しておきましょう。
誤った認識でいると、適切じゃない求人に応募してしまったり、間違ったセミナーに参加してしまうケースもあります。
第二新卒での転職事情
つぎに、第二新卒の転職事情について解説します。第二新卒の需要や離職率を知ることで、安心して転職活動ができると思います。
① 新卒の離職率
2020年 | 2019年 | 2018年 | |
---|---|---|---|
1年目 | 11.6% | 11.6% | 10.0% |
2年目 | 11.3% | 11.4% | 10.6% |
3年目 | 8.3% | 9.9% | 11.4% |
3年以内の離職 | 31.2% | 32.8% | 32.0% |
新社会人10人うち1人は、1年目で職を離れています。
さらに、3年間を見れば、約30%。
すなわち3人に1人が、退職や転職を経験しています。
10%は小さい数字に見えますが、大卒の内定数が10万を越えていることを考えると、1万人以上が1年目で職場を去っていることを意味します。
一般的には、新卒1年目での転職や退職は珍しいと思われがちです。
しかし、数字を見ると、そうとも言えません。
データからわかるように、第二新卒で転職を考えている人は、あなただけではないですよ。
- 宿泊業、飲食サービス業51.5%
- 生活関連サービス業、娯楽業46.5%
- 教育、学習支援業45.6%
- 医療、福祉45.6%
- 小売業37.4%
② 第二新卒の転職市場について
2016年の調査では、全体の半数を超える企業が「今後1年間、第二新卒者を積極的に採用したい」と回答。
また2019年に行った別の調査では「2030年までの間で採用・人事施策に関して予想される変化」について聞いたところ、半数を超える企業が「新卒(第二新卒含む)採用を中心とした若手人材の確保」の「重要性が高まる」と回答。
引用:マイナビ転職ノウハウ
上記のデータは、マイナビ転職およびマイナビジョブ20’sが公開している、第二新卒に関する企業のアンケート結果です。
約8割の企業が、第二新卒に対して、積極的な採用姿勢が見られます。
リクルートキャリアのデータによれば、20代の転職市場が活発化しており、特に20代前半の転職者数が3.82倍に急増しています。
また、社会人経験が1年未満の20代前半の採用を行っている企業は、全体の約78%に上ることが明らかになっています。
日本の企業の99.7%は中小企業です。
これらの企業では、若手を歓迎する求人が多くあります。
確かに、大きな経験や成果がない状態では、大手企業や有名企業への就職は難しいかもしれません。
しかし、終身雇用が終わりを迎えつつある現代において、大手企業がそこまで重要かどうかは考える余地があります。
今一度、自分がどうなりたいかを見つめ直してみることをおすすめします。
③ 第二新卒を受け入れる大手・ベンチャー企業の例
- 楽天株式会社
- ソフトバンク株式会社
- ヤフー株式会社
- サイボウズ
- サイバーエージェント
- みずほフィナンシャルグループ
多くの企業が、ポテンシャル採用や中途採用の枠で第二新卒者を歓迎しています。
これらはほんの一例に過ぎませんが、第二新卒者にとっては大きなチャンスです。
さらに、中小企業の中には、第二新卒者の採用に力を入れている企業も多く存在します。
例えば、リクナビNEXTで検索すると、第二新卒者向けの求人が約20,000件も見つかります。
第二新卒というステータスは、決して門前払いされるものではありません。むしろ、多くの企業が注目しています。
第二新卒者は「門前払いされる」と言われる理由
つぎに、第二新卒が門前払されてしまう理由について、解説します。第二新卒のデメリットを理解することで、対策を立てやすくなりますよ。
① 短期離職の印象があるから
門前払されると言われる理由1つめは、「短期離職の印象があるから」です。
企業側は、「短期離職」という懸念を抱えながら、採用活動をおこないます。
特に、第二新卒者の場合、前職での期間が短いため、この懸念を助長させる要因となっているのです。
企業からすれば、新規での人材募集・育成は、大きな投資です。
せっかく採用したのに短期で離職されれば、それらが全て無駄になります。
企業は、そのリスクを避けるために、慎重になるのです。
「第二新卒=短期離職」というイメージがあるため、門前払いされると言われているのでしょう。
② スキルや経験が乏しいから
門前払されると言われる理由2つめは、「スキルや経験が乏しいから」です。
正直なところ、この点は大きな間違いです。
企業からすれば、第二新卒者と新卒は、ほとんど変わりません。
同じ育成枠として採用するため、スキルや豊富な経験を求めていません。
どちらかと言えば、第二新卒者の学習意欲や成長可能性を重視しています。
つまり、ポテンシャル。
しかし、専門的なスキルが求められる業界では、最低限の能力が必要となりおます。
たとえば、プログラマーやデザイナーなどの専門職です。
これらの職種は、基礎知識やスキルセットを持っていることが、転職活動においてかなり有利に働きます。
「第二新卒者=スキル・経験が乏しい」というイメージがあるため、門前払いされると言われているのでしょう。
③ 需要がないから
門前払されると言われる理由3つめは、「需要がないから」です。
日本の多くの企業では、若手は新卒者一括採用、即戦力は中途採用が一般的です。
そのため、中途半場な立ち位置にある第二新卒者は、必要とされないと考えられることがあります。
しかし、この点も大きな間違いです。
先に解説したデータを見ると、約8割の企業が第二新卒を積極的に採用する姿勢を示しています。
つまり、大手企業業が、新卒や中途で採用を行っているため、一部の人々に「社会全体で第二新卒の採用は消極的」というイメージを与えている可能性があります。
実際のところ、新卒の枠を埋められるのは、ネームバリューのある大手企業のみです。
大半の企業は、新卒の枠を埋められません。そのため、第二新卒者が注目されているんです。
「第二新卒者=需要がない」というイメージがあり、門前払いされると言われているのでしょう。
第二新卒が歓迎される理由
つぎに、企業が、第二新卒を歓迎する理由について解説します。第二新卒のメリットを理解することで、強みを伝えやすくなります。
① 新卒よりも教育コストが少ないから
第二新卒は、新卒者に比べて教育コストが少ないと言われています。
新卒者の場合、社会人としての基本的なスキルやビジネスマナーから教える必要があります。
そのため、企業にとっては相応の時間とコストがかかるんですよ。
しかし、第二新卒者は、すでに一定期間の職務経験を持っています。
そのため、ビジネススキルや職場での振る舞い方は、身についていることが多いのです。
② 新卒枠の穴を埋められるから
先に解説したデータでもわかるように、新卒者の約30%は、3年以内に離職します。
このような状況になれば、企業は人員不足になりますよね。その穴を埋めるために、第二新卒を採用します。
また、新卒採用での定員割れの問題もあります。
大半の中小企業では、新卒採用の定員を満たせません。そのため、第二新卒者が重宝されます。
③ 早期入社が可能だから
新卒採用の場合、特定の時期(4月)に、一斉に迎え入れます。
しかし、第二新卒者の場合は、そのような制約がありません。企業のニーズに応じて、入社時期を設定できます。
例えば、迅速に人員補充が必要になった場合、第二新卒者を採用し、すぐに業務に就かせることが可能です。
④ 入社後のミスマッチが少ないから
第二新卒者の多くは、前職を短期間で離職しています。
そのため、再転職を望まないことが多く、次の企業選びには特に慎重になります。
つまり、前職での苦い経験を踏まえ、自分に合った職場環境や仕事内容をより深く理解しているということ。
新卒採用の場合、就職活動のプレッシャーや情報不足から、焦って内定を承諾することが、往々にしてあります。
その結果、ミスマッチが起きるんですよ。
しかし、第二新卒者であれば、そうした状況になりにくいのです。
そのため、企業側も、ミスマッチが少ない人材を確保できるため、第二新卒者を歓迎することが多いのです。
門前払いされてしまう第二新卒の特徴
つぎに、門前払いされてしまう第二新卒の特徴ついて解説します。特徴を理解して、門前払いされないように対策をとりましょう。
① 前職の期間が短かすぎる
先にも触れた通り、短期間での離職や転職を繰り返している人は、企業から警戒されます。
企業は、またすぐに辞めてしまうのではないか、責任感が足りないのではないかと不安視するわけです。
そのため、門前払いされることがあります。
② 自己分析不足
自己分析を十分に行わずに、自分に合っていない企業に応募してしまえば、無謀な応募を重ねる原因となります。
その結果、多くの企業から、門前払いされてしまうでしょう。
たとえば、自分の強みやキャリアプランが明確じゃない人は、ただ漠然と企業に応募することが多いです。
しかし、このような応募は、企業に自分の適性やモチベーションをうまく伝えられず、結果的に採用されにくくなります。
ミスマッチを避けるためにも、自己分析は徹底した方がよいですよ。
もしも、面倒であれば、専用アプリや転職サイトから、3分でできるので、試してみてください。
③ 志望動機の説得力不足
企業は、求職者がその会社を選んだ理由や、その職に就きたいと思った動機を重視します。
説得力や具体性のある動機がないと、企業側は「すぐに辞めてしまうのではないか」と疑念を抱きます。
たとえば、単に「給料が良いから」「このプロジェクトに関わりたいから」といった自分本位な理由はNG。
「企業のこのサービスの良さに共感し、自分のスキルを活かして社会に貢献したい」といった具体的な理由が必要です。
また、第二新卒者の場合、前職の経験があるので、それを踏まえた上で動機を伝える必要があります。
④ 事前の調査不足
転職活動は、戦略性が必要があり、情報が非常に重要です。
つまり、戦略ゲー、もしくは情報ゲー。
この点を理解できなければ、門前払いされます。
伸びている業界はどこか、企業が求める人材の特性は何か、そして面接ではどのような発言が好かれるのか、など戦略的な準備が必要となります。
転職成功のためには、戦略は不可欠。
事前にしっかりと業界・企業の研究を行い、自分が合わせに行くことで、門前払いを避けることができます。
⑤ 大手ばかり応募する
ネームバリューのある大手企業は、実力のある経験者でも入社が難しいです。また、競争率も高く、運の要素も大きく影響します。
そのため、大手企業ばかりに応募していると、門前払いされるでしょう。
また、ポテンシャル採用をしている大手企業もありますが、受かるのは稀。
先にも述べましたが、大手企業は新卒採用で人材の確保ができているため、第二新卒を採用するメリットがあまりないのです。
⑥ 求人選びが悪い
先述した内容と近くはなりますが、大手企業ばかりを選んだり、経歴に合わない求人に応募することは、適切な求人選定ができていません。
自分では選定できているつもりでも、実際には市場の知見が足りないこともあります。
例えば、特化スキルが必要な求人に、経験がほとんどない第二新卒者が応募すれば、採用される可能性は低くなります。
筆者の知り合いで英文科出身の人が、映像制作の仕事に採用された例がありますが、これは非常に珍しいケース。
このような例外的な事例はあるものの、一般的には、自分の経験やスキルに合わない求人に応募することは、効果的な転職活動とは言えません。
したがって、第二新卒者は、客観視してくれる第三者の意見は非常に重要です。
⑦ 一人で対策している
転職活動においては、第三者の視点は、非常に重要になります。
社会人経験が浅い人が、一人で対策すれば、ブラック企業を引き当てたり、ミスマッチを起こす可能性が高いです。
例えば、業界の選定、書類作成や面接対策の精度を上げるためには、エージェントのサポートを受けることが効果的です。
自分一人では気づかない点を、指摘してくれます。
また、業界の動向、転職市場の動向、企業の求める人材像などについてもアドバイスを享受できるでしょう。
というのも転職エージェントは、企業の人事とのパイプラインが太いこともあり、内情を知っていることもあるんですよ。
第効率的かつ効果的に転職するには、エージェントは必須ですよ。
⑨ ビジネスマナーがない
筆者自身、面接官の経験がありますが、ビジネスマナーを欠いている求職者は多い。
ビジネスマナーがないと、採用される可能性を大きく下げます。
たとえば、面接に遅刻する、挨拶ができない、目を見て話せない、清潔感がない、これらは好印象を持たれることは難しいです。
また、書類を折り曲げたり、汚れた状態で提出したりすることも、不利に働きます。
企業では、チームで働きます。
一緒に働くことが想像できない人は、不採用となるでしょう。
第二新卒で門前払いされないための11の戦略
つぎに、筆者自身が第二新卒時の経験、面接官としての経験を踏まえた戦略を解説します。
① すぐ諦めない
第二新卒の転職活動では、半分以上が書類選考で落とされることが一般的。
そのため、数回の失敗で諦めてしまうと、成功するチャンスを逃します。
多くの企業に応募し、継続的に努力する必要があるのですよ。
そのため、20~30社程度に、応募する覚悟が必要です。
② PDCAを高速で回す
PDCA(Plan-Do-Check-Act)のサイクルを、高速で回しましょう。
PDCAとは、計画を立て、実行し、結果を検証し、次の行動に移るというプロセスです。
たとえば、転職エージェントからのアドバイスを受けて計画を立て、実際に応募書類を作成し、面接に臨みます。
その後、面接や書類選考でのフィードバックを受け取り、それを次の応募に活かすといったサイクルです。
一つ一つのステップで得た学びを、次の行動にしっかり反映させることで、転職活動の質を高めることができます。
数回の失敗で、悩んでしまうだけだと、時間がもったいないですよね。悩んでいる時間を振り返りに活かしましょう。
特に、フィードバックを受け入れ、それを次の行動計画に組み込むことは、転職活動の成功率を飛躍的に高めることができます。
これはビジネスでも同じ。
検証結果を踏まえて、チャレンジし続けないと成功しません。
面接で言葉が詰まったところや、よく聞かれる質問は、リスト化して対策しておきましょう。
③ 明確な退職・転職理由をもつ
職歴が浅い状態で転職を考える場合は、「なぜその決断をしたのか」を明確にする必要があります。
この点を明確にすることで、面接官に対して「自分の意志と転職に対する真剣さ」を伝えることができます。
たとえば、「前職では自分のスキルを活かせなかったが、貴社ならばより大きな貢献ができる」といったように、ポジティブな視点で転職理由を説明することが効果的。
ポジティブな理由で答えられなければ、「他責姿勢の人」「長続きしない人」「大袈裟な人」と評価され、落とされるので注意が必要。
たとえ真実が「ブラック企業だったから」という理由でも、別の答えを軸にしましょう。
ネガティブとポジティブのバランスは、2:8程度に保つと良いでしょう。(話すなという意味ではなく、割合を考えるべきということ)
面接の雰囲気にもよりますが、綺麗ごとだけ言っときましょう。素直に言っても問題ないですが、愚痴にはならないように。
④ 丁寧な書類作成
履歴書や職務経歴書は、企業が求職者を初めて知る機会であり、第一印象の一つです。
これらの書類が雑だと、企業は「一緒に働いた際も雑な仕事をするのではないか」と疑念を抱きます。
たとえば、履歴書に書き損じが多かったり、職務経歴書が適当な構成だったり…。
逆に、丁寧に作成された書類は、真剣さや几帳面さを伝え、良い印象を与えることができます。
書類作成においては、几帳面すぎるくらい丁度良いですよ。
⑤ 学んだこと・できることをまとめる
第二新卒の面接では、「学んだこと・できること」は必ず聞かれます。
理由として、求職者がどれだけのインプットを経験し、それをどのようにアウトプットできるかを見極めるためです。
良い経験積んでいるのに、アウトプットがイマイチだと、「要領の悪い人なのかな?」と判断されます。
この点について、説得力のある回答を用意できれば、転職の難易度は大きく下がります。
⑥ 面接対策をしっかり行う
第二新卒者は、面接対策をしっかり行いましょう。
転職エージェントを活用して、面接のポイントやよくある質問、効果的な回答の仕方など、アドバイスを貰いましょう。
また、面接で失敗しても、落ち込む必要はありません。
言葉に詰まった質問や、自分が失敗したと感じた部分を振り返り、次回の面接に向けて改善すれば良いだけ。
面接対策を全くしていなくて、ほとんど喋れない人もいます。(面接官をやった時は、本当に驚いた記憶が…。)
また、質問は絶対に準備しましょう。
面接の終盤は、求職者側からの質問タイムです。
たとえ興味がなくても、質問をすることで、その企業への関心や真剣な姿勢を伝えることができます。
メモを持って行くのも一つの方法です。
「質問をメモしてきました」と伝えると、準備をしっかりと行っているという印象を与えられます。
企業は、自分たちが選ぶ側であると同時に、採用者に選ばれる側でもあるということは、理解しています。
そのため、応募者からの質問も歓迎されます。面接はお見合いのようなものですよ。
⑦ 第二新卒で求められることを逆算する
「第二新卒ならではの強み」を理解して、それを利用しましょう。
第二新卒者は、新卒者よりも実務経験があり、中途採用者よりも柔軟性や若さがあるという特徴を持っています。
- 新卒よりも教育コストが少ない。
- 新卒枠の穴を埋められる。
- 早期入社が可能。
- 若さと柔軟性がある。
- なりたい自分のビジョンが明確。
先述しましたが、上記のような点が強みと言えます。
⑧ 中小企業を中心に応募する
日本の企業全体の98%以上は、中小企業です。
つまり、限られた大手企業を目指すよりも、中小企業を狙う方が現実的な選択。
中小企業は数が多く、多様な業種や職種を展開しています。
そのため、自分に合った企業を見つけやすいのです。
例えば、特定の分野で優れた中小企業や、ユニークなビジネスモデルを展開する企業など、大手では得られない経験ができる可能性もあります。
また、中小企業は、経験やスキルだけでなく、やる気も評価してくれることが多いです。
理由として、人手不足であることが多く、やる気や根性が影響を与える環境だからです。
⑨ 伸びている業界を狙う
伸びている業界を狙いましょう。
業績が良いため、人材採用にコストを割くことができるからです。
逆に、縮小傾向にある業界では、採用にかけるコストが限られていることが多いですよね。
もし入社できたとしても、業績が良くなければ、待遇面も期待できないでしょう。
また、伸びている業界に挑戦することは、自身のキャリアにとってプラスです。
例えば、アナログな業界よりも、アナログをデジタル化する業界の方が、長期的に見ても良い選択ですよね。
AIに奪われない業界を狙っていきましょう。
⑩ 在職中に転職活動をする
可能であれば、在職中のまま転職活動を行うことを、おすすめします。
ノーリスクだからです。
加えて、在職中に転職活動をすることで、「すぐに辞めるのではないか?」という企業側の懸念を払拭しやすくなります。
門前払いもされづらいでしょう。
退職した後に転職活動を始めてしまうと、リスクが高いんですよ。
例えば、無職期間が長引けば、面接時に「その期間は何をしているのか?」という質問を突っ込まれます。
この質問に対して、納得のいく回答を用意するのは難しく、長期の無職期間はマイナスの印象を与える可能性があります。
⑪ 第二新卒に強い転職エージェントを利用する
第二新卒向けの転職エージェントは、特化型のサービスのため専門性が非常に高いです。
大手の転職エージェントの利用も大事ですが、特化型を併用しましょう。
求人の質もサポートの手厚さも違います。
大手は選択肢が多いですが、大味なのも事実。
特化型エージェントを使うと、1時間以上の面談などサポートが手厚く、自分の経験やスキルに合った仕事をより見つけやすくなります。
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第二新卒・既卒・フリーター・ニートの内定率86%以上・書類通過率87%超えの転職支援サービス。ブラック企業を徹底排除。
体験談|第二新卒で門前払いされたことはある
筆者の過去について、少し触れさせていただきます。(もし興味がなければ、飛ばしてください。)
筆者は、第二新卒の時に転職活動を経験しました。
経歴としては、最初の会社を1年3ヶ月で辞めた後、体調不良もあってアルバイトをしながら、自分に合った業界を探していました。
退職1年半後に、第二新卒として転職活動を開始。
その際の書類選考の通過率は50%程度。大手や有名企業は難しく、門前払い状態。
中小企業ならば、高確率で書類通過しました。
1つ感じたのは、新卒採用に比べてハードルが低いこと。
グループ面接やエントリーシートの提出などがなく、書類提出や面接のプロセスもシンプルだったからです。
また、面接時の質問は、「転職理由・退職理由・フリーター期間中の活動状況・できること・将来のビジョン」がメインでした。
そのため、一度対策をしてしまえば、難しくありません。
意地悪な質問も少なく、ストレスを感じませんでした。
反省点として、転職エージェントや口コミサイトをもっと活用すべきだったと思っています。
エージェントの利用を軽視していたため、求人の選択肢を増やすという意味でも、すごく大事です。
① 第二新卒の転職は在職中ならおすすめ
第二新卒の転職は、在職中に行うことをおすすめします。
軽はずみに退職してからの転職活動は、あまり良い方法ではありません。
確かに、第二新卒の転職活動は、新卒時ほどのストレスは少ないかもしれませんが、それでも大変。
第二新卒や未経験者を歓迎している企業はたくさんあれど、ブラック企業や問題を抱えている企業も少なくありません。
特に、良い企業を見極めるのは大変です。
筆者自身、ブラック企業での勤務が原因で体調を崩し、退職を選ぶことになりました。
本当は在職中に転職活動をしたかったのですが、有給休暇すら取れないため、ほぼ不可能な状況でした。
現職に不満がある場合は、すぐに退職や転職を考えるのではなく、まずは職場内で解決策を探してみることが大切です。
転職は、一つの選択肢に過ぎず、必ず最良の解決策ではありません。
② 後悔しない道を選択する方が良い
筆者自身、第二新卒で転職して後悔はありません。
心の底から言える。全くない。
行動したことで、経験になるし、その意味を実感できますからね。
たとえ失敗してしまっても、その後成功すればOK。失敗はただの過程になります。
最後が良ければ、すべて良しなんですよ。
仕事は、人生の大半を費やします。
そこに不満を抱えながら生きていくのは、後悔しか残りません。
人生は一度きりしかないんですよ。
尊敬できない上司と毎日顔を合わせるのはストレスですよね。未だにパワハラ気味の人もたくさんいるし。
また、若さってめちゃくちゃ大きなアドバンテージです。
正直なところ、低リスクでチャレンジできるのって20代だけなんですよ。
失敗しても取り返しがつきます。
月日を重ねれば家族ができたりして、どんどん安定した選択肢しかとれません。
筆者の知り合いにも、ずっと仕事に文句を言いながら働いている人はいます。
転職をすすめても、「スキルが…」「経験が…」と言い訳ばかり。そのままズルズル5年以上働いていました。
「20代のうちに行動できるかどうか」が、人生において本当に大事。
第二新卒の転職を成功させるには、エージェントが必須。
先にも述べましたが、第二新卒の転職は、エージェントは必須です。
エージェントは、スキルや経験に合った求人を紹介してくれて、履歴書の書き方や面接対策など、具体的なサポートを享受できます。
- 求人の選定が難しい。
- 非公開求人が見れない。
- 未経験・第二新卒歓迎求人は、ブラック率が高い。
- 伸びている転職市場がわからない。
- 口コミサイトでも中小企業の情報は少ない。
- 面接で落ちてもフィードバックが無いから改善が難しい。
利用しないと、上記のような状況に陥りますよ。
転職を考えているなら、早めの登録をおすすめします。
ストレスや疲れがピークに達すると、転職を始めるエネルギーさえ失ってしまうことがあるからです。
非公開求人も多く抱えているので、スタートが遅れるほど良い求人との出会いが無くなります。
さらに、転職エージェントの利用は無料。
一度相談してみる価値は十分にあります。
また、ブラック企業を排除して求人を紹介するエージェントもあるので、その点が不安な人はぜひご利用ください。
正直なところ、社会人経験の浅い人が、1人で求人を探してもロクな目に遭いません。(筆者はドブラックを引き当てました。皆さんは本当に注意してください。)
大手エージェントの場合、門前払いされる可能性があるので、第二新卒特化型が基本的におすすめです。
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本記事のまとめ|門前払いは勘違い。転職成功へ向けて今すぐ行動しましょう。
- 第二新卒は、門前払いされない。
- 第二新卒の定義はきちんと理解すること。
- 新社会人10人うち1人は、1年目で職を離れている。
- 第二新卒の需要はある。
- 約8割の企業が、第二新卒に対しては積極的な採用姿勢である。
- 第二新卒の懸念点は、短期離職。
- 短期離職の不安を払拭できるような、面接時の回答が必要。
- 健康が最も大切だから、損なう前に行動する。
- 若いというだけで、大きなアドバンテージ。
- 20代は失敗しても、取り返せる。
- エージェントに相談して進退を決めるのもあり。
第二新卒での転職は、門前払いされません。
確かに、大変な側面もありますが、適切な戦略を立てしっかりと準備をすれば、転職は可能ですよ。
まずは、何か1つ行動してみることが大切です。
転職サイトやエージェントへの登録は、転職活動を始めるための良いきっかけになります。
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