・第二新卒で転職したいけど、考えが甘いかな?
このような人に向いている内容になっています。
- フリーランスデザイナー
- ゲーム・IT・WEB業界で8年ほどデザイナーとして勤め、フリーランスになりました。
- 現在はIT企業(ベンチャー)で仕事をしています。
- 採用担当の経験あり。
第二新卒の転職を「世間知らず?考えが甘いと言われるのでは?」と不安に思っていませんか?
しかし、実はその不安、根拠のないものかもしれません。
本記事では、第二新卒の転職がなぜ「甘い」と言われがちなのかを解説します。
第二新卒としての転職は、実は大きなチャンス。ただし、そのチャンスを生かすためには、正しい知識と準備が必要です。
- 第二新卒の需要や課題がわかる。
- 第二新卒者が、転職成功のための戦略がわかる。
- 第二新卒の転職における注意点がわかる。
第二新卒で転職するのは、考えが「甘い」のか?
結論から言うと、第二新卒の転職は、考えが甘いわけではありません。
転職は、自分のキャリアを考える上で、重要な選択です。
真剣に向き合っているからこそ、転職するか悩むんですよ。
若手だから、経験が浅いからとか関係ないです。
大切なのは、「目標を達成すること」や「人生の幸福度を上げること」です。
また、第二新卒者は、キャリアの初期段階にいるため、多くの企業がポテンシャル採用を行っています。
このチャンスを活かし、自分の可能性を広げるためにも、転職活動に取り組むことが大切です。
そもそも、転職”活動”するだけならノーリスクですよ。
ただし、現状にある程度満足しているなら、現職を続けた方が良いでしょう。
「何となく不安」「何か不満」程度であれば、むしろ仕事以外の副業とかにチャレンジした方が安全です。
第二新卒者で「甘い」と思われる人の特徴
では、第二新卒者で「甘い」と思われてしまう人の特徴を、解説していきます。
① 何とかなると思っている
「何とかなるだろう」という楽観的な思考の人は、甘いと言われるでしょう。
この考えは、特に就職経験が浅い方に多く見られます。
例えば、大学を卒業して間もない若者が、初めての職場経験により、他の職場も似たようなものだろうと考えがちです。
しかし、実際には、職場や業界によって求められるスキルや職務内容、社風は大きく異なります。
楽観的や軽い考えは、筆者は否定しません。(ぶっちゃけ選り好みしなければ、何とかなるので。)
ただし、第三者からは、甘いと言われるでしょう。
それくらい転職は、難しいんですよ。
② 転職理由が浅い
「転職理由が浅い人」は、甘いと言われるでしょう。
例えば、ある企業がメディアで話題になっていると、その表面的な情報・雰囲気に影響され、転職活動を始めてしまうケースがあります。
これがちょっと危険。
SNSやネット上の情報は、あくまで一部分のみを切り取った情報。
実際の職場環境や業務内容、企業文化などを総合的に理解するには不十分です。
転職を成功させるためには、自分が本当に求めているものを深く考え、企業研究をしっかりと行う必要があります。
③ 感情的に行動する
「感情的な行動する人」は、甘いと言われるでしょう。
上司からの嫌味・厳しい言葉、企業側の改善が見られない状況など、イライラすることは社会ではよくあります。
しかし、これらの状況に感情的に反応し、転職を決めてしまうのは避けるべきです。
例えば、上司に嫌味を言われたことで、その場の感情に任せて「もう辞めてやる」と行動する人ですね。
感情的な決断は、後悔することが多いです。
なぜなら、社内で改善できる可能性もあるし、冷静な判断を欠いているからです。
転職は、自分の人生に大きな影響を与える決断。
だからこそ、一時的な感情ではなく、長期的な視点で考えることが重要。
④ 調査・準備が浅い
「調査・準備が浅い人」は、甘いと言われるでしょう。
転職活動において、企業や自己分析は非常に重要です。
しかし、社会人経験が浅い人は、これらの準備を十分に行わないことがあります。
例えば、表面的な情報だけで、企業を選んでしまいます。
企業のウェブサイトや求人広告だけを見て、「ここなら良さそう」と判断するのです。
しかし、これでは企業の業務内容や社風、キャリアアップの可能性などを深く理解することはできません。
また、自己分析が浅いことも問題。
自分の強みやキャリアプランを明確にせずに転職活動を行うと、面接で自分の適性や志望動機をうまく伝えられないことがあります。
これらは、転職の成功率の低下やミスマッチの原因となります。
⑤ スキルがないのに夢だけを見る
「スキルがないのに夢だけを見る人」は、甘いと言われるでしょう。
希望する業界や職種のメリットばかりを考え、現実的な視点が欠けている夢を見ているタイプ。
転職を考える際、業界や職種のデメリットを理解し、それをどう楽しむか、どう乗り越えるかが、継続させるための秘訣になります。
面接では、ここを明確に伝えることは必須。
例えば、ゲーム業界に憧れを持つ、第二新卒者がいるとしましょう。ゲームが好きで、その業界で働くことを夢見ています。
しかし、実際のゲーム業界は、リリース前に厳しい労働条件や激務などのデメリットも多く存在します。
これらの現実を見ずに、ただ夢を追い求めるだけでは、転職後に苦労することになるでしょう。
転職を成功させるためには、自分が目指す業界や職種のリアルな姿を理解することが不可欠です。
⑥ ただの偏見
第二新卒者の転職を「甘い」と考える人には、ただの偏見が含まれていることが多いです。
第二新卒者というだけで、忍耐力が足りないと決めつける人もいます。
しかし、このような偏見は、実際の状況を理解していないことが多いです。
ただ、いちゃもんつけたいだけ。(俺の時代はこうだった的なあれです…。)
実際には、転職の理由は人それぞれであり、一概に「甘い」と言い切れません。
偏見に基づく意見は、無視するのが賢明です。
第二新卒の定義も理解していない可能性がありますからね。
転職先が理解してくれれば、それだけでOK。
⑦ 都合の良い言葉だけ聞き入れている
「都合の良い言葉だけ聞き入れている人」は、甘いと言われるでしょう。
最近、第二新卒の転職に対して積極的にチャレンジすべきだという意見が多くなっています。
しかし、これには注意が必要。
なぜなら、「第二新卒」という言葉自体が非常に曖昧で、その範囲は広いからです。
例えば、新卒で半年で離職した人も、3年勤務してから離職した人も、どちらも「第二新卒」と分類されます。
しかし、ここには大きな違いがありますよね。
特に、内定率の面で見ると、後者の方が圧倒的に高いですよ。
勤続年数が長いほど、蓄積される経験やスキルが多いからです。
表面上の都合の良い言葉に流されて、短期離職をするのは危険。
次の項目で第二新卒についてのデータを記載しているので、きちんと理解しておきましょう。
第二新卒とは?|甘いと言われないために情報収集
第二新卒について解説します。第二新卒という言葉は、かなり曖昧です。
そのため、誤った認識でいると、適切な求人に応募できなくなりますので、ご注意ください。
① 第二新卒の定義とは
第二新卒とは、新卒で就職した後、数年内で転職を考える人。
もしくは、一度職から離れて、再度転職を目指す若手求職者を指します。
この定義は、企業や業界によって違いがあります。一般的には大学卒業後約25歳前後までの人々が該当しますが、年齢の定義はありません。
また、短期離職した人も該当します。職歴がある時点で、新卒者ではないからですね。
上図は、リクルートの若手の中途採用・転職意識に掲載されていた情報です。
第二新卒を「30歳まで」と認識する企業が21.3%。「25歳まで」が23.4%となっています。
- 高卒で社会人3年目20歳
- 大卒で社会人2年目24歳
- 2浪/院卒で社会人1年目28歳
上記は、全て第二新卒枠になります。ざっくりと言えば、数年職歴のある25歳前後という認識が良いでしょう。
② 新卒・既卒との違い
第二新卒 | 学校卒業後に新卒として入社した、就業経験が数年程度の人 25歳前後の人 |
新卒 | 3月卒業の学生 学校を卒業・修了して、初めて社会人として働く人 |
既卒 | 卒業後に就職活動をしている状態の人 |
中途 | 就業経験のある人(第二新卒も含まれる) |
第二新卒は、新卒や既卒とは異なります。
新卒(新卒者)は、大学や専門学校などの教育機関を卒業して、初めて社会人として働く人を指します。
既卒(既卒者)は、卒業後に就職活動をしている状態の人を指します。
この区別は、きちんと理解しておきましょう。
誤った認識していると、適切じゃない求人に応募してしまったり、間違ったセミナーに参加してしまうケースもあります。
第二新卒の転職事情と需要|甘いと言われないために情報収集
つぎに、第二新卒の転職事情について解説します。第二新卒の需要や新卒の離職率を知ることで、安心して転職活動ができると思います。
① 新卒の離職率
2020年 | 2019年 | 2018年 | |
---|---|---|---|
1年目 | 11.6% | 11.6% | 10.0% |
2年目 | 11.3% | 11.4% | 10.6% |
3年目 | 8.3% | 9.9% | 11.4% |
3年以内の離職 | 31.2% | 32.8% | 32.0% |
新社会人10人うち1人は、1年目で職を離れています。
さらに、3年間を見れば、約30%、すなわち3人に1人が退職や転職を経験しています。
10%は小さい数字に見えますが、大卒の内定数が10万を越えていることを考えると、1万人以上が1年目で職場を去っていることを意味します。
一般的には、新卒1年目での転職や退職は珍しいと思われがちです。
しかし、数字を見ると、そうとも言えません。
データからわかるように、第二新卒で転職を考えている人は、あなただけではないですよ。
- 宿泊業、飲食サービス業51.5%
- 生活関連サービス業、娯楽業46.5%
- 教育、学習支援業45.6%
- 医療、福祉45.6%
- 小売業37.4%
② 第二新卒の転職市場について
2016年の調査では、全体の半数を超える企業が「今後1年間、第二新卒者を積極的に採用したい」と回答。
また2019年に行った別の調査では「2030年までの間で採用・人事施策に関して予想される変化」について聞いたところ、半数を超える企業が「新卒(第二新卒含む)採用を中心とした若手人材の確保」の「重要性が高まる」と回答。
引用:マイナビ転職ノウハウ
上記のデータは、マイナビ転職およびマイナビジョブ20’sが公開している、第二新卒に関する企業のアンケート結果です。
約8割の企業が、第二新卒に対しては積極的な採用姿勢が見られます。
リクルートキャリアのデータによれば、20代の転職市場が活発化しており、特に20代前半の転職者数が3.82倍に急増しています。
また、社会人経験が1年未満の20代前半の採用を行っている企業は、全体の約78%に上ることが明らかになっています。
日本の企業の99.7%は、中小企業です。
これらの企業では、若手を歓迎する求人が多くあります。
確かに、大きな経験や成果がない状態では、大手企業や有名企業への就職は難しいかもしれません。
しかし、終身雇用が終わりを迎えつつある現代において、大手企業がそこまで重要かどうかは考える余地があります。
今一度、自分がどうなりたいかを見つめ直してみることをおすすめします。
③ 退職理由
上記のデータは、マイナビジョブ20’sが公開している、第二新卒に関するアンケート結果です。
年代別のパーセンテージを平均化すると、給与の不満26.1%、仕事内容の不満26.9%、人間関係23.6%、将来性に不安22.3%、休日・残業の不満19.7%。
つまり、給与、仕事内容、人間関係への不満の比率が大きいです。
④ 第二新卒を受け入れる大手・ベンチャー企業の例
- 楽天株式会社
- ソフトバンク株式会社
- ヤフー株式会社
- サイボウズ
- サイバーエージェント
- みずほフィナンシャルグループ
多くの企業が、ポテンシャル採用や中途採用の枠で第二新卒者の求人をだしています。
大企業に入るのは難しいと思いますが、第二新卒者にとっては大きなチャンスです。
さらに、中小企業の中には、第二新卒者の採用に力を入れている企業も多く存在します。
例えば、リクナビNEXTで検索すると、第二新卒者向けの求人が約20,000件も見つかります。
第二新卒というステータスは、決して門前払いされるものではありません。むしろ、多くの企業が注目しています。
意外|第二新卒での転職は、年収低下のリスクが少ない
上図は、ONE CAREER PLUSの若手・第二新卒の転職データです。
このデータには1,100件以上のケースが含まれており、その中で約35%の第二新卒者が転職後に年収が上昇しています。
一方で、22%は年収が下がり、残りの43%は年収に変動がなかったとのことです。
これは、第二新卒者の大多数、つまり78%が転職による年収低下のリスクを回避していることになります。
また、同じデータを年収別に分析すると、さらに詳細な傾向が見えてきます。
年収600万円を超える層では、転職によって年収が下がる割合が64.2%に上ることが分かりました。
これに対して、年収600万円未満の層では、年収が下がる割合が顕著に低くなっています。
つまり現在の年収が、現在年収が300万円から500万円の範囲にある第二新卒者の場合、転職による年収の大きな変動は比較的少ないと言えるでしょう。
もちろん、年収は業界に依存するので、その点はご留意ください。
「第二新卒の転職は甘い」と言ってくる人はスルーしよう
第二新卒の転職と聞くだけで、ネガティブな事を言ってくる人は非常に多い。そのため、相談する相手は、選びましょう。
可能であれば、転職で成功している人に相談することをおすすめします。
① 隣の芝生は青く見える
第二新卒者に対して、「隣の芝生は青く見える」と言ってくる人がいます。
これは、「他人のものが、やたら自分よりも良く見える」という意味です。
たとえば、職場環境が厳しい場合、他社の求人を見ると今よりも魅力的な環境ではないかと考えがちです。
表面的な見方で、行動する人もいるでしょう。
しかし、隣の芝生は見ないとわかりません。
筆者自身が第二新卒で転職した時は、隣の芝生は青かったんですよ。
転職が、必ずしも最良の選択になるとは言い切れません。
しかし、自分自身のキャリアプランをしっかりと考え、選択した結果であるなら問題ないでしょう。
他人の根拠のない意見に左右されず、自分の判断で転職を考えるべきです。
② 最低でも3年勤めるべき
第二新卒者に対して、「最低でも3年は勤めるべき」という意見はよく耳にするでしょう。
3年間働くことで、研修・上司からの指導が終わり、独り立ちできるという考え方です。
一つの職場で長く働くことは、スキルや専門性を高めたり、信頼を生むうえで有効です。
しかし、すべての第二新卒者に最適なわけではありません。
例えば、キャリアの方向性が異なる場合、やりたい仕事でない場合、早めの転職がベストになることもあります。
つまり、野球選手にサッカーをずっとやらせるようなもの。
自分に合っていない環境にいるのは、時間を無駄にする可能性がある。
早い段階で損切りした方が、良いです。
③ データを知らずに言っている可能性が高い
親や上司に転職を相談すると、「甘い」「世間知らず」と言われることは珍しくありません。
「隣の芝生は青く見える」「最低でも3年は勤めるべき」「他じゃやっていけない」といった言葉を述べてくることもあるでしょう。
実際、筆者も経験があります。ぶっちゃけめちゃくちゃストレスでした。
しかし、こういった意見は、具体的なデータや事実に基づいていないことが多いです。
例えば、先程解説した「転職の年収低下のリスクが少ないこと」や「新卒の離職率の数値」を理解している人は少ないでしょう。
つまり、感覚的な判断で話しているということ。
特に、親の場合は世代が異なるため、働くことに対する価値観が大きく異なることがあります。
上司の意見は、会社や自分自身の都合に基づいていることが多いです。
「俺の時代はこうだった」とか、合理性のない意見は聞きたくない…。
したがって、第二新卒者の転職に関して「甘い」という意見を聞く際には、その根拠があるのかきちんと確認しましょう。
転職に失敗…。甘い考えの第二新卒者の特徴
① 前職・現職の期間が短い
現職の在籍期間が短い、もしくは短期離職をしている人は、企業から警戒されます。
企業は、「またすぐに辞めてしまうのではないか」「責任感が足りないのではないか」と不安視するわけです。
例えば、同じ第二新卒者でも、「職歴半年の人と3年の人」では、結果は大違い。その点はご留意ください。
② 第二新卒を採用するメリットを理解していない
企業が、「第二新卒を採用するメリット」について理解することは重要です。
効果的な採用戦略を立てることができます。
- 新卒と比較して採用コストが低い。
- 新卒よりも教育コストがかからない。
- 若く、柔軟性がある。社風になじみやすい。
- 育成すれば、経験者同等もしくは超える戦力になる。(長期的な期待)
- 仕事の意欲が高い。
- ポテンシャル採用と相性が良い。
- 自分への理解が高いから、ミスマッチを避けられる。
企業が、第二新卒を採用する理由は、主に上記だと言われています。
特に、若さと成長の可能性(長期的な期待)は、第二新卒採用の大きな魅力です。
未経験者は、1~2年の経験を積むことで、経験者と同等か、それ以上の能力を発揮することが期待されます。
高いポテンシャルを持つ人材を採用することは、企業にとって大きなメリットとなんですよ。
③ 自己分析不足
自己分析を十分に行わずに、自分に合っていない企業に応募してしまえば、無謀な応募を重ねる原因となります。
その結果、多くの企業から、門前払いされてしまうでしょう。
たとえば、自分の強みやキャリアプランが明確じゃない人は、ただ漠然と企業に応募することが多いです。
しかし、このような応募は、企業に自分の適性やモチベーションをうまく伝えられず、結果的に採用されにくくなります。
ミスマッチを避けるためにも、自己分析は徹底した方がよいですよ。
もしも、面倒であれば、専用アプリや転職サイトから、3分でできるので、試してみてください。
④ 転職理由の説得力不足
企業は、求職者がその会社を選んだ理由や、その職に就きたいと思った動機を重視します。
説得力や具体性のある動機がないと、企業側は「すぐに辞めてしまうのではないか」と疑念を抱きます。
たとえば、単に「給料が良いから」「このプロジェクトに関わりたいから」といった自分本位な理由はNG。
「御社のサービスによって、現在の業務が効率化されて非常に感動した。だから、自分のスキルを活かして貢献したい。世間に広めたい。」といった具体的で深い理由が必要です。
また、特に良いところしか話さないのはNG。
希望する業界・職種のデメリットを覚悟していることは話しておきましょう。
⑤ 事前の調査不足
転職活動は、戦略性が必要があり、情報が非常に重要です。
つまり、戦略ゲー、もしくは情報ゲー。
この点を理解できなければ、門前払いされます。
伸びている業界はどこか、企業が求める人材の特性は何か、そして面接ではどのような発言が好かれるのか、など戦略的な準備が必要となります。
転職成功のためには、戦略は不可欠。
事前にしっかりと業界・企業の研究を行い、自分が合わせに行くことで、門前払いを避けることができます。
⑥ 新卒で受からなかった大手ばかり再応募する
ネームバリューのある大手企業は、実力のある経験者でも入社が難しいです。また、競争率も高く、運の要素も大きく影響します。
そのため、大手企業ばかりに応募していると、失敗します。
特に、新卒で受からなかった大手を再チャレンジしても、うまくいかないでしょう。(応募することは否定していません。)
たとえ、ポテンシャル採用をしている大手企業もありますが、狭き門です。
大手企業は新卒採用で人材の確保ができているため、第二新卒を採用するメリットがあまりないのです。
大手企業を選択するのではなく、知名度はないけれど、伸びている企業を狙うべき。実は1,000人規模の企業でも、結構あるんですよ。
⑦ 一人で対策している
転職活動においては、第三者の視点は、非常に重要になります。
社会人経験が浅い人が、一人で対策すれば、ブラック企業を引き当てたり、ミスマッチを起こす可能性が高いです。
例えば、業界の選定、書類作成や面接対策の精度を上げるためには、エージェントのサポートを受けることが効果的です。
自分一人では気づかない点を、指摘してくれます。
また、業界の動向、転職市場の動向、企業の求める人材像などについてもアドバイスを享受できるでしょう。
というのも転職エージェントは、企業の人事とのパイプラインが太いこともあり、内情を知っていることもあるんですよ。
第効率的かつ効果的に転職するには、エージェントは必須ですよ。
⑧ ビジネスマナーがない
筆者自身、面接官の経験がありますが、ビジネスマナーを欠いている求職者は多い。
ビジネスマナーがないと、採用される可能性を大きく下げます。
たとえば、面接に遅刻する、挨拶ができない、目を見て話せない、清潔感がない、これらは好印象を持たれることは難しいです。
また、書類を折り曲げたり、汚れた状態で提出したりすることも、不利に働きます。
企業では、チームで働きます。
一緒に働くことが想像できない人は、不採用となるでしょう。
⑨ ハードワークの覚悟がない
経験が浅い人や未経験の職種で働く場合、ある程度のハードワークの覚悟が必要です。
覚悟がないまま転職すれば、後悔するでしょう。
仕事に慣れ、スキルを身につけるためには、一定の仕事量をこなす必要があります。
ブラック労働しろという意味ではなく、若手は仕事量をこなさないと、質の高い経験に転換できないんですよ。
例えば、適切な指導やサポートがある職場でも、同じことが言えます。
多くの仕事を経験することが、将来のキャリアアップにつながります。
ハードワークを避けることは、短期的にはラクなんですが、長期的に見ると不利になります。
⑩ 在職中に転職活動をしない
可能であれば、在職中のまま転職活動を行うことを、おすすめします。
ノーリスクだからです。
加えて、在職中に転職活動をすることで、「すぐに辞めるのではないか?」という企業側の懸念を払拭しやすくなります。
門前払いもされづらいでしょう。
退職した後に転職活動を始めてしまうと、リスクが高いんですよ。
例えば、無職期間が長引けば、面接時に「その期間は何をしているのか?」という質問を突っ込まれます。
この質問に対して、納得のいく回答を用意するのは難しく、長期の無職期間はマイナスの印象を与える可能性があります。
たとえば、業務を続けながら転職活動を行うことで、面接時に「現在も積極的に業務に取り組んでいる」とアピールできます。
何なら転職活動が長引けば、その分職歴を積むことができ、より有利になるでしょう。
いつまでも転職活動を経験しないのも人生終了させる
転職活動を経験しないこと自体が、実は人生にとってマイナスになることがあります。
転職活動は、自分のキャリアに真剣に向き合うためにも、絶対経験しておくべきです。
特に、20代のうちに転職の経験を持つことは、将来のキャリア形成において非常に重要です。
30代になると、家族を持つなどのライフイベントが増え、転職の選択肢が限られてきます。
家族がいると、リスクを取ることが難しくなり、保守的な選択をせざるを得なくなることが多いんですよ。
また、未経験職への転職は、年齢が上がるにつれて難しくなります。正直、20代のうちだけです。
無理に転職する必要はありませんが、現在の職業に不満を持ちながら働いている人は少なくありません。
そんな状況では、人生の貴重な時間を、無駄に過ごしてしまう恐れがあります。
キャリアに真剣に向き合うことは、早ければ早いほど良いのです。
筆者は、「悔いのないような選択をした方が良い」という考え。
やりたいことがあるのに、我慢して今の仕事を続けるのはツライ。何も行動せずに、年を重ねて人生無駄にしたと感じる人は、結構多いんですよ。
また、転職”活動”を経験するだけでも、自分の市場価値を知ることができ、損はありません。
さまざまなことにチャレンジすれば、自分のキャリアを豊かにするだけでなく、将来の選択肢を広げることにもつながります。
- 大卒後→2年ニート兼フリーター→派遣でプログラマー→上場企業へ転職。
- 大卒後→家電量販店販売員→職業訓練校→デザイナーに転向。
- 役者→ゲームディレクター。
- 土方仕事→ゲームディレクター。
- コンビニ店長→独学→プログラマー。
筆者の知り合いを例に挙げるなら、上記の通り。
人生は努力したりアクションを繰り返せば、ポジティブな方向に向かう可能性は高いですよ。
下記は、筆者の元パワハラ上司の末路。一つの会社に留まり続けるのもリスキーですよね。
ゲーム業界中小パブリッシャー勤務→長期で働き役職につく→実力のある転職者が入社し、周囲から置いていかれる→周囲をねたみパワハラ→降格→社長から見放され、誰からも仕事を振られなくなり、窓際族。
甘いと言わせない!第二新卒の転職を成功させる方法
① 次は短期離職をしない覚悟で徹底すること
第二新卒の転職で最も注意すべき点は、「短期離職を繰り返さないこと」です。
一度転職を経験すると、そのハードルが下がり、繰り返し転職をしてしまう人がいます。
これは一部の人に見られる傾向ですが、注意が必要です。
短期で転職を繰り返せば、「逃げ癖がある人」「無責任な人」「すぐ辞める人」というレッテルを貼られるリスクがあります。
そうなると、自分のキャリアに大きな影響を与えてしまいます。
特に、第二新卒を採用する企業は、短期離職を最も恐れています。
企業側から見れば、採用にかかったコストが水の泡になるからです。
採用にかかる費用は、状況にもよりますが、10~20万円という小額ではありません。
100万円以上かかると認識してください。
② 徹底した自己分析で妥協しないこと
先述しましたが、転職を繰り返さないためにも、自分自身を深く理解しましょう。
まず、「何の条件が必要なのか」「何の条件が嫌なのか」を定義化する必要があります。
今の仕事での不満点をリスト化したり、将来のビジョンを具体的にするのも良いでしょう。
理想を書き出すことも、有効です。
職場には完璧な理想郷は存在しませんが、近づける努力はできますよね。
転職活動は、相応の体力と時間を要するプロセスです。
特に貴重な20代の時間を有効に使うためにも、自己分析は徹底して行うべきです。時間はいくらかけても良いと思います。
面倒だなと思うのであれば、自己分析用のアプリなどを利用すれば、3分程度で可能です。
自分の知らない業界なども知れるので、ぜひ試してみてください。
③ 転職エージェント・口コミサイトは利用すること
第二新卒は、中途や新卒でもない、ある意味で微妙な立ち位置にいます。
そのため、転職サイトだけでは情報が限られており、判断が難しいことが多いです。
たとえば、特化型の転職エージェントを利用することで、自分のスキルや経験に合った求人を紹介してもらえます。
自分一人で探すよりも、質の良い非公開求人にアクセスすることができますよ。
大手の転職エージェントも大事ですが、特化型も必ず併用しましょう。
サポートの手厚さが、全然違います。
大手のエージェントは選択肢が多いですが、大味なのも事実。
特化型エージェントを使うと、個人に合わせた面談を設けてもらうことができ、面談を通して経験やスキルに合った仕事をより見つけやすくなります。
履歴書の書き方や面接の練習など、いろいろなステップでプロのアドバイスが享受可能です。
ブラック企業を徹底排除したエージェントもあるので、活用して損はありません。
加えて、口コミサイト(OpenWork・転職会議)を活用することも重要です。
求人情報だけではわからない、企業の内情や実際の職場環境を知ることができます。
doda
業界屈指の大手。登録して損はないエージェントです。約80%が非公開求人。オリコンの24年1月発表の結果で、20代部門で1位を獲得。
リクルートエージェント
業界最大手の転職エージェント。全国で対応。 求人数がダントツで多く、非公開求人を含めると10万件以上。
UZUZ
第二新卒・既卒・フリーター・ニートの内定率86%以上・書類通過率87%超えの転職支援サービス。ブラック企業を徹底排除。
体験談|第二新卒で甘い考えのまま転職し失敗した
筆者の過去について、少し触れさせていただきます。(もし興味がなければ、飛ばしてください。)
筆者は、20代の時に2回転職をし、そのうち1回は失敗しました。
今思い返すと「考えが甘かったから」という原因もありますが、1番は「徹底できていなかったから」です。
筆者はデザイナーという職業柄、やりたいことははっきりしていたにも関わらず、業界や企業の研究を怠っていました。
結果として、ブラック企業に入社してしまったのです。
ゲーム業界の中小パブリッシャーで、ゲーム開発に一から関わることはできましたが、過酷な労働環境でした。
待遇も悪く、パワハラも日常茶飯事。結局、軽度のパニック障害を発症し、再転職せざるを得なくなりました。
貴重な20代の時間は、「もっと良い環境で過ごせたら良かったな」と、今は反省しています。
使えるサービスは徹底して使い倒し、自己分析ももっと行うべきでした。
しかも、当時の筆者は、転職エージェントを活用しなかったんですよ。
その結果、求人調査に時間がかかりましたし、非公開求人も得られませんでした…。
若手には、良い企業を見定めるのは難しいんですよ…。本当に反省しかない転職活動でしたね。
後悔しない道を選択する方が良い
ブラック企業に転職してしまいましたが、転職したこと自体には後悔はありません。
それが経験値に変わり、行動することの意味を実感できたからです。
また、痛い目に会うことで、成長したし、強くなりました。
その結果、次の転職では、ホワイト企業に勤めることができたんですよ。
似たような企業なのに、内情は雲泥の差でした。
たとえ一度失敗しても、その後成功すれば、失敗はただの過程。
最後が良ければすべて良しなんですよ。
同じミスを繰り返さなければ、それで十分です。
人生は一度きり。不満を抱えたまま働くのは、後悔の原因になります。
尊敬できない上司と毎日顔を合わせるのは、ストレス。未だにパワハラ気味の人もたくさんいるし。
若さって大きなアドバンテージで、チャレンジできるのも20代なんですよ。
失敗しても取り返しがつきます。
月日を重ねれば、どんどん安定した選択肢しかとれません。
筆者の知り合いにも、ずっと仕事に文句を言いながら働いている人はいます。
転職をすすめても、「スキルが…」「経験が…」と言い訳ばかり。
そのままズルズル5年以上働いていました。
20代でどれだけ行動できるかが、人生を左右すると私は思います。
第二新卒の転職活動にはエージェントは必須
先にも述べましたが、第二新卒の転職は、エージェントは必須です。
エージェントは、スキルや経験に合った求人を紹介してくれて、履歴書の書き方や面接対策など、具体的なサポートを享受できます。
- 求人の選定が難しい。
- 非公開求人が見れない。
- 未経験・第二新卒歓迎求人は、ブラック率が高い。
- 伸びている転職市場がわからない。
- 口コミサイトでも中小企業の情報は少ない。
- 面接で落ちてもフィードバックが無いから改善が難しい。
利用しないと、上記のような状況に陥りますよ。
転職を考えているなら、早めの登録をおすすめします。
ストレスや疲れがピークに達すると、転職を始めるエネルギーさえ失ってしまうことがあるからです。
非公開求人も多く抱えているので、スタートが遅れるほど良い求人との出会いが無くなります。
さらに、転職エージェントの利用は無料。
一度相談してみる価値は十分にあります。
また、ブラック企業を排除して求人を紹介するエージェントもあるので、その点が不安な人はぜひご利用ください。
正直なところ、社会人経験の浅い人が、1人で求人を探してもロクな目に遭いません。(筆者はドブラックを引き当てました。皆さんは本当に注意してください。)
大手エージェントの場合、門前払いされる可能性があるので、第二新卒特化型が基本的におすすめです。
doda
リクルートエージェント
UZUZ
本記事のまとめ|第二新卒の転職は、考えが甘いわけではない。
- 第二新卒で転職・退職しても、甘えではない。
- 新社会人10人うち1人は、1年目で職を離れている。
- 約8割の企業が、第二新卒に対しては積極的な採用姿勢である。
- 78%が転職による年収低下のリスクを回避している。
- 短期離職の不安を払拭できるような、面接時の回答が必要。
- 新卒よりも教育コストが少ない点がアドバンテージ。
- 第二新卒を採用するメリットの理解が大事。
- 20代の時間は貴重。
- 20代は、失敗しても取り返せる。
- エージェントに相談して進退を決めるのもあり。
第二新卒の転職は、「浅はか」とか「甘え」ではありません。
むしろ、新しい可能性を探るチャンスです。
未経験職であれば、人生をポジティブに変える可能性だって高い。
しかし、時にはミスマッチが起きたり、ブラック企業に入ってしまうリスクもあります。
そのため、使えるサービスは使い倒し、自己分析や業界・企業分析を、徹底する必要があります。
そもそも、活動するだけならノーリスクなので、積極的にチャレンジすると良いですよ。
自分の市場価値を理解できますし、今転職しなくても今後に役立ちますよ。
貴重な20代を大切にし、機会損失を減らすためにも、人生に最適な形を目指しましょう。
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