・第二新卒として転職を考えている。もったいないかな?
このような人に向いている内容になっています。
- フリーランスデザイナー
- ゲーム・IT・WEB業界で8年ほどデザイナーとして勤め、フリーランスになりました。
- 現在はIT企業(ベンチャー)で仕事をしています。
- 採用担当の経験あり。
第二新卒で転職を考えている方へ。
『もったいない』という言葉で、心が重くなっていませんか?
新卒で入社した会社を辞めることは、本当に損なのでしょうか?
本記事では、第二新卒としての「もったいない」と言われる原因や、転職することによるメリット・デメリットを解説します。
この記事を読めば、転職を「チャンス」に変える考え方や、自分のキャリアに対する新しい視点を得ることができるでしょう。
- 第二新卒の転職が、もったいないと言われる理由がわかる。
- 第二新卒の転職における注意点がわかる。
- 第二新卒で転職した筆者の経験談がわかる。
第二新卒の転職はもったいないのか?
第二新卒の転職は、一概に「もったいない」とは言えません。
状況によっては、転職が最善の選択となることもあるからです。
例えば、ブラック企業に勤めている場合、健康やキャリアを天秤にかけたら、転職は賢明な選択ですよね。
実際に、筆者自身も新卒でブラック企業に勤めていましたが、1年で退職しました。その時の決断を振り返ると、決してもったいない選択ではなかった。
人生は一度きりで、特に20代は多くのチャンスがあります。
この時期に様々な経験を積むことは、将来のキャリアに大きな影響を与えるでしょう。
たとえば、異業種への挑戦や、新しいスキルの習得など、20代のうちに幅広い経験をすることは、自分の可能性を広げることにつながります。
新卒採用でのミスマッチはよくあることです。
社会人経験がないから、企業選びをうまくできないのは仕方がないこと。
社会人になれば、企業の見方も変わります。
学生時代には気づかなかった企業にも気づけるようになり、チャレンジしたくなるのは良いことですよ。
ただし、何となくという適当な理由での転職は、避けるべきなので、その点はご注意ください。
第二新卒の転職はもったいないと言われる理由5選
では、第二新卒の転職は、もったいないと言われてしまう理由について解説します。
① 経験・スキル不足だから
第二新卒は、社会人としての経験が浅いため、まだ必要なスキルが身についていません。
つまり、次の職場で活躍できないから、「経験・スキル不足で転職するのはもったいない」言われます。
例えば、新卒で入社した会社を1年未満で退職すれば、ビジネスマナーや専門的なスキルが未熟なままとなりがちですよね。
② 忍耐力がないと解釈されるから
第二新卒の転職は、現職(前職)の在籍期間が3年未満です。
そのため、「忍耐力がない」と解釈されます。
特に、転職市場をよく知らない親や親戚から、このような意見を聞くことが多いです。
会社を1年以内に辞めよと伝えれば、「すぐに諦めた、忍耐力がない」「私の時代は、3年がなんとか…。」とか言われるでしょう。
しかし、実状を知らない人の意見です。余計なお世話。
世代が違えば、価値観も異なります。
自分の中に信念があるなら、他人の意見に一喜一憂しないようにしましょう。
職場環境や仕事内容が自分に合わないと感じることもありますし、より自分のキャリアに合った職場を求めるのは自然なことです。
③ 経歴にキズが付くから
「経歴にキズが付くからもったいない」という言葉は、第二新卒でよく使われます。
転職における「キズ」とは具体的に何を指すのでしょうか。
例えば、結婚で言うところの「初婚とバツイチの違い」のようなものだと思います。…が、ただの印象ですよね。
キズと思う人もいれば、そうじゃない人もいますからね。
短期離職が繰り返されなければ、それほど気にする必要はありません。
大切なのは、転職の理由を明確にし、次の職場で長期的に働く意志を伝えることです。
④ 次の就職が決まらない思われるから
第二新卒じゃ次の就職が決まらないから、「辞めるのはもったいない」と言われることがあります。
しかし、この考え方は、転職市場に詳しくない人たちから言いがち。
「次を見つけるのが厳しい」というのは、正しくはないです。
第二新卒者は、多くの企業が注目しているポジションで、積極的に採用をしています。
⑤ 新卒時の就職活動が無駄になると思われるから
「新卒時の就活が無駄になるからもったいない」「あれだけ苦労したのにもったいない」
こんな感じの言葉を囚われることもあるでしょう。
しかし、これも正しいわけではない。
新卒時の就職活動は、ネームバリューや外見的な魅力に惑わされがちで、本質的な企業選定が難しいんですよ。
加えて、新卒採用の倍率は高く、競争が激しいため、自分に合った企業を見つけるのは至難。
「もったいない」と言う理由もわかりますが、社会人として働くことで、より現実的な目で、企業を見ることができるようになるんですよ。
その水準に達したからこそ、キャリアを真剣に考えられるんです。
せっかく行動しているのに、もったいないで片付けるのは良くないと思います。
転職が「もったいない」と言われる第二新卒者の特徴
① 業務内容に飽きてしまった人
「業務内容に飽きてしまったから転職したい」というのは、かなりもったいない。
「退屈だから」という理由だけで転職を決めるのは、リスクが大きすぎる。
次の職場でも同じような状況になる可能性がありますからね。
仕事が単調で退屈だと感じることは、社会人にとってはよくあることです。
ルーチンワークをこなすだけの日々は、確かに退屈かもしれませんが、仕事が常に楽しいものであるとは限りません。
大切なのは、自分から仕事に合わせていく姿勢です。
まず、自分なりに楽しむ工夫をする努力が必要です。
新しいアイデアを出したり、効率化の方法を考えたりすることで、退屈な仕事も面白く変えることができます。
それでも仕事に対するやりがいを感じられない場合は、転職も一つの選択肢です。
② 何となく現状に不安な人
「何となく現状に不安だから転職したい」というのも、かなりもったいない。
このタイプの人は、特に大手企業からベンチャー企業への転職を考えることが多いです。
職場がクリーンになりパワハラ・ハードワークがなく、無茶な業務を振られることがない。
その結果、業務のハードル・難易度を低く感じることがあります。
これは、ホワイト環境化しすぎた結果、生じた問題とも言えます。
安定した環境では、仕事に対する挑戦心が失われがちです。
その結果、「このままで良いのかな…?」っと見えない将来への不安を感じ、刺激を求めてベンチャー企業への転職を考える人がいます。
しかし、このような理由だけで転職を決めるのは、必ずしも賢明ではありません。
転職後に後悔するケースも少なくありません。
安定している職場であれば、長期的に在籍しキャリアを積むことが望ましいですよ。
③ 改善に取り組んでいない人
現職で不満を感じている場合、まずはその問題を解決しようと努力することが大切です。
何も行動せずに転職を考えるのは、もったいないですよ。
例えば、仕事の効率が悪い、ハードワーク、チームワークに問題があるなど、職場の問題はさまざまです。
これらの問題に対して、自分なりの解決策を考え、実行に移すことが重要になります。
「経験が浅いから何もできない」「権力がないから、どうにもできない」「上司が怖い」など多くの理由があって、できないこともあります。
しかし、可能なら何か一つアクションを起こしてみましょう。
それがどのような結果になっても、転職で役立つからです。
面接では、自分がどのような工夫を行ったか、どのように問題に取り組んだかが必ず聞かれます。
このような経験は、次の職場での価値を高めるものとなります。
④ キャリアプランが不透明な人
キャリアプランが明確でないまま転職をしてしまうと、転職を繰り返す可能性が高まります。
「キャリアの目標」や「やりたいこと」が定まっていない場合、まずは自己分析から始めましょう。
自己分析を通じて、自分が嫌だと感じる現場の条件を書き出してみると良いですよ。
例えば、過度な残業、人間関係の問題、スキルアップの機会がないなど、自分にとってのネガティブな条件を明確にすることです。
転職先を選ぶ際に、何を避けるべきかが明確になりますからね。
特に希望する条件よりも、嫌な条件を避けることで、転職後に快適に過ごせる可能性が高まります。
⑤ 大手を目指す人
ネームバリューのある大手企業は、スキルや経験を持つ「中途」を採用の対象としています。
そのため、第二新卒で大手企業のために退職するのは、もったいない。
大手企業では、新卒採用に力を入れており、第二新卒は「新卒が採用できない時の補充要員」として見られることがほとんど。
そもそも、新卒は、しっかり確保できてますからね。
そのため、第二新卒で大手企業を受けるのは微妙。実際に転職成功する人もいますが、受かったら相当ラッキーです。
例えば、元々大手勤めの若手が、大手に転職するパターンですね。中小からは、ほぼ無理でしょう。
基本は、現職を続けながら、大手企業への転職を目指すのが賢明です。
この間に、必要なスキルや経験を積むことができますし、転職市場での自分の価値を高めることも可能です。
⑥ 平均より待遇が良い人
現職の給与が平均以上だったり、残業時間が少ない場合は、転職することは慎重に考えるべきです。
現状が満たされているにも関わらず、「やりたいこととちょっと違う」という理由だけで転職を考えるのは、かなりのハイリスクです。
給与やワークライフバランスが良い職場は、多くの人にとって理想的な環境です。
そんな職場を離れると、新しい職場で同等以上の待遇を得ることは容易ではありません。
もしも、やりたいことを追求するために転職を考えているなら、まずは副業や趣味として関連する活動を始めることがおすすめです。
⑦ 給与だけに目がくらんでいる人
給与にのみ不満を抱えているなら、転職するのは慎重に考えるべきだと思います。
給与は、キャリアを築いていく中で、十分に上げることができるからです。
数年働いた後に、転職するでも遅くないでしょう。
周囲の新卒勢の給与が高いからといって、それに惑わされる必要はありません。
例えば、「生活を支えるのに給与が足りない」「残業代を含めなければ生活できないレベル」である場合は、転職を検討すべきです。
しかし、現在の職場での仕事内容や職場環境、キャリアアップの機会に満足しているなら、給与だけを理由に転職するのはもったいない。
今すぐ転職すべき第二新卒者の特徴
① 成長が見込めない
もし現在の職場で全く成長できないと感じているなら、転職を検討することが賢明です。
例えば、単純な文字入力や現場監督のような、考えることなくできる単純作業は、将来的にAIに仕事を奪われるリスクが高いからです。
このような単純作業は、技術の進歩により自動化される可能性があり、長期的なキャリアの観点から見ると危険。
インプットの量が少なくなるため、必然的にアウトプットの質が悪くなります。
重要なのは、問題を見つけ、解決する力を身につけることです。
② ハラスメントが酷い
パワハラやセクハラなどのハラスメントは、精神的に非常に大きな負担となり、追い詰められる前に転職することが重要です。
もしくは、上層部にぶっこんでから転職もありです。
自分の健康と安全が最優先。
筆者の場合は、上層部もおかしかったため、メンタルを病みました。
明らかに悪意や敵意の塊みたいな上司、会社全体が問題を抱えている場合は、その環境から離れることが賢明です。
ハラスメントが原因なら辞めてもOK。転職時にきちんと説明すれば良いだけです。
ただし、面接では完全に他責にしないようにしましょう。
そのまま話せば、事情を知らない面接官には、「不平不満が多い人」や「大げさに話す人」と受け取られる恐れがあるためです。
② ハードワークでプライベートが皆無
もし仕事があまりにも忙しくて、プライベートの時間がほとんどない場合は、転職を検討することをおすすめします。
そのような状態でも、満足しているのであれば、続けることも一つの選択。
もしも精神的に辛い、または身体に異変を感じている場合は、それは明らかに問題のサインです。
筆者を含め、知人の中には、過度な仕事量によって健康に異変をきたした人が多くいます。
中には、30代になってもその影響を引きずっている人もいます。
仕事を楽しめているのであれば良いですが、もし追い込まれているようであれば、元気なうちに転職を考えるべきです。
長時間労働が常態化している職場では、自分の健康や幸福を犠牲にしてしまうリスクが高まります。
健康的に働ける環境は、長期的に働く上でめちゃくちゃ重要。
③ 思い描くビジョンと異なる
もしも今の仕事が、思い描いているキャリアビジョンとかけ離れている場合、早い段階での転職をおすすめします。
新卒時にどれだけ自己分析をしても、実際に働いてみると想像と異なることは多く、考え方にも変化が生じることがあります。
「給与が安定的に貰えれば、それで良いや」って思っていても、実際働けば「別の仕事にチャレンジしたい!」という意思は絶対生まれるんですよ。
特に20代は、未経験で転職してもリスクが比較的少ない、「ボーナスタイム」です。
この時期に思い切って新しい分野に挑戦することは、後悔のない人生になります。
筆者の知り合いの中には、プログラマーや3Dデザイナーになるために専門学校に通った人もいます。
20代のうちにできるだけ多くの行動を起こすことで、可能性を広げることができます。
④ 人間関係が酷い職場
筆者が長年の仕事経験から学んだことは、人間関係の重要性です。
人間関係が悪い環境で働き続けるのは、非常に困難。というか無理。
たとえ業務内容が多少合っていなくても、人間関係が良好であれば、ストレスは大幅に軽減されます。
長期間働くためには、良好な人間関係は絶対に欠かせない条件です。
例えば、同僚や上司とのコミュニケーションが良好で、相互の尊重がある職場では、モチベーションが保たれます。
もしも人間関係が、仕事のパフォーマンスや精神的な健康に悪影響を及ぼしているなら、転職を真剣に考えるべきです。
長く働くためには、仕事内容だけでなく、働く環境の質も重要な要素となります。
正直なところ、人間関係が良ければ、多少給与が悪くても続けられるんですよ。
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第二新卒の転職市場における現実
つぎに、第二新卒の転職事情について解説します。
第二新卒の需要や離職率を知ることで、安心して転職活動ができると思います。
① 新卒の離職率
2020年 | 2019年 | 2018年 | |
---|---|---|---|
1年目 | 11.6% | 11.6% | 10.0% |
2年目 | 11.3% | 11.4% | 10.6% |
3年目 | 8.3% | 9.9% | 11.4% |
3年以内の離職 | 31.2% | 32.8% | 32.0% |
新社会人10人うち1人は、1年目で職を離れています。
さらに、3年間を見れば、約30%、すなわち3人に1人が退職や転職を経験しています。
10%は小さい数字に見えますが、大卒の内定数が10万を越えていることを考えると、1万人以上が1年目で職場を去っていることを意味します。
一般的には、新卒1年目での転職や退職は珍しいと思われがちです。
しかし、数字を見ると、そうとも言えません。
データからわかるように、第二新卒で転職を考えている人は、あなただけではないですよ。
- 宿泊業、飲食サービス業51.5%
- 生活関連サービス業、娯楽業46.5%
- 教育、学習支援業45.6%
- 医療、福祉45.6%
- 小売業37.4%
② 第二新卒の転職市場について
2016年の調査では、全体の半数を超える企業が「今後1年間、第二新卒者を積極的に採用したい」と回答。
また2019年に行った別の調査では「2030年までの間で採用・人事施策に関して予想される変化」について聞いたところ、半数を超える企業が「新卒(第二新卒含む)採用を中心とした若手人材の確保」の「重要性が高まる」と回答。
引用:マイナビ転職ノウハウ
上記のデータは、マイナビ転職およびマイナビジョブ20’sが公開している、第二新卒に関する企業のアンケート結果です。
約8割の企業が、第二新卒に対して、積極的な採用姿勢が見られます。
リクルートキャリアのデータによれば、20代の転職市場が活発化しており、特に20代前半の転職者数が3.82倍に急増しています。
また、社会人経験が1年未満の20代前半の採用を行っている企業は、全体の約78%に上ることが明らかになっています。
日本の企業の99.7%は中小企業です。
これらの企業では、若手を歓迎する求人が多くあります。
確かに、大きな経験や成果がない状態では、大手企業や有名企業への就職は難しいかもしれません。
しかし、終身雇用が終わりを迎えつつある現代において、大手企業がそこまで重要かどうかは考える余地があります。
今一度、自分がどうなりたいかを見つめ直してみることをおすすめします。
③ 第二新卒を受け入れる大手・ベンチャー企業の例
- 楽天株式会社
- ソフトバンク株式会社
- ヤフー株式会社
- サイボウズ
- サイバーエージェント
- みずほフィナンシャルグループ
多くの企業が、ポテンシャル採用や中途採用の枠で第二新卒者の求人をだしています。
大企業に入るのは難しいと思いますが、第二新卒者にとっては大きなチャンスです。
さらに、中小企業の中には、第二新卒者の採用に力を入れている企業も多く存在します。
例えば、リクナビNEXTで検索すると、第二新卒者向けの求人が約20,000件も見つかります。
第二新卒というステータスは、決して門前払いされるものではありません。むしろ、多くの企業が注目しています。
第二新卒の転職はもったいない?メリットを紹介
① 競合が少ない
第二新卒の扱いは新卒とほぼ変わらないものの、新卒時の就職活動のように倍率が高くないのが特徴です。
そのため、競合が少ないのです。
また、新卒の就職活動では、選考が粗くなりがちですが、第二新卒の場合は、書類選考もきちんと見てもらえる傾向にあります。
② 教育コストが少ない
第二新卒者は、すでに身につけているスキルが多いため、企業側が新たにかける教育コストが少なくて済みます。
例えば、新卒者を採用する場合、基礎を一から教える必要があります。
ですが、第二新卒者の場合は、そのような基本的なトレーニングが不要、または最小限で済むことが多いです。
これが企業にとってのメリットとなり、第二新卒者のアドバンテージとなります。
③ 未経験・異業種への転職ができる
第二新卒者は、未経験・異業種への転職ができ、新しい知識や技術を習得するチャンスがあります。
つまり、キャリアを一度リセットしても、比較的リスクが少ないのが大きなメリット。
給与面でも、新卒と大して変わらないため下がるケースも少ない。
むしろ経験の分、色を付けてくれる企業もあります。
もしも30代から未経験・異業種への転職した場合、給与が大きく下がったりするリスクが高くなるんですよ。
この辺りのリスクをとれるのは、20代の強みですね。
④ 新卒よりも採用過程がラク
第二新卒の転職では、提出する書類の量が少なく、選考過程も比較的短期間で済むことが多いです。
新卒の時と比較すると、びっくりします。
新卒の就職活動では、多くの応募者がいるため、選考が流れ作業的になりがち。
第二新卒の場合はそのような状況が少なく、自分の強みや経験をきちんとアピールすれば、採用担当者にしっかりと見てもらえます。
新卒の時の面接と比較すると、きちんと対話をしている感覚がしますね。
⑤ 新卒時に気づかない優良企業を狙える
大手企業は、新卒採用でしっかりと人材を確保しますが、一方、中小企業は、新卒の確保に苦労します。
中には、優良企業にもかかわらず知名度が低いため、新卒が確保できない企業もあります。
これらの企業は、第二新卒者を積極的に採用する傾向にあります。
これこそ第二新卒者にとっての大きなチャンス。
新卒時には見過ごしてしまったような、優良な企業を狙うことが可能です。
転職エージェントや口コミサイトなどを活用して、企業をリストアップし、自分に合った優良企業を見つけましょう。
⑥ 要点さえ抑えれば難易度は下がる
第二新卒者は、ポテンシャル採用。
そのため、スキルや経験が気にされないことが多いです。
しかし、短期離職の経歴があるので、企業側はネガティブな側面をチェックします。必ずします。
特に重要なのが「退職理由」と「学んだこと・できること」の2点です。
退職理由を聞くのは、「応募者に問題があるのか」という点を確認するためです。
企業は採用にコストをかけるため、慎重になるのは当然です。
ポジティブな理由で答えられなければ、「他責姿勢の人」「長続きしない人」「大袈裟な人」と評価され、落とされるので注意が必要。
たとえ真実が「ブラック企業だったから」という理由でも、別の答えを軸にしましょう。(話すなという意味ではなく、割合を考えるべきということ)
また、「学んだこととできること」を聞かれるのは、応募者がどれだけのインプットを経験し、それをどのようにアウトプットできるかを見極めるためです。
良い経験積んでいるのに、アウトプットがイマイチだと、「要領の悪い人なのかな?」と判断されます。
これら2点について、説得力のある回答を用意できれば、転職の難易度は大きく下がります。
第二新卒で転職するデメリット
① 偏見で見られる
第二新卒の転職は、偏見で見られることがあります。
特に、短期間での離職経験がある場合、「長続きしない人」「すぐに辞める人」といったレッテルを貼られがちです。
これは面接の場だけでなく、プライベートでも同様に起こり得ることです。
面接はしょうがないが、プライベートな場面では、社会不適合者みたいな偏見は正直面倒くさいし、不快に感じることもあります。
無理解な人には、必要に応じて説明するか、無視することがベターですね。
② 給与面での不利
基本的に、第二新卒者の給与は、転職先の新卒と大差ないと考えた方が良いでしょう。(扱いが同じだからです。)
給与を上げるためには、「新卒の給与水準が高い業界」を検討することが一つの方法です。
特に注意すべきは、悪質な企業による給与の買いたたきです。
これらの企業は、第二新卒者の足元を見て、不当に低い給与を提示することがあります。
③ ブラックな求人が多い
第二新卒の転職市場は、残念ながらブラックな求人が多い。
特に「第二新卒可・未経験可」と謳う求人には注意が必要です。加えて、年中募集している企業は、新卒の高い退職率を示唆しており危険。
新卒がどんどん辞めてしまうから、第二新卒で穴埋めしようという算段が見え見え。
未経験者・第二新卒歓迎という言葉は、「誰でも良い」という意味です。
中途募集しても魅力が無さすぎて、企業が緊急に人手を求めている状況。
ただし例外もあり、すべての企業がブラックというわけではありません。
筆者が以前勤めていたホワイト企業でも、第二新卒の求人を出していました。
つまり、求人を選ぶ際は、口コミサイトなどを徹底的に調べ、慎重に選別することが重要です。
ブラック企業に入社してしまうと、キャリアが崩壊するリスクがあります。
また、少し経験が足りないかもしれませんが、中途採用へのチャレンジも一つの手です。
これは決して悪い方法ではなく、実際に経験が1年足りない程度であれば採用されることもあります。
中途求人の経験年数は、絶対条件ではなく目安のこともありますからね。
④ 門前払いされる
第二新卒での転職は、門前払いされることが多いです。
特に、高望みの求人に応募する場合、第二新卒者が書類選考で落とされることは珍しくありません。
しかし、これはセットなんですよ、転職活動のあるあるで、誰にでも起きえます。
あまり気にしないようにしましょう。
チャレンジすること自体は、悪いことではなく、むしろ良いことですからね。
応募自体は1時間もかからないので、下手に未経験歓迎の求人だけに応募するのではなく、少しハードルが高いところにも応募してみるのも価値はあるでしょう。
経験談|第二新卒で感じた誤解
① 3年勤めること(石の上にも三年)
これは個人的な意見ですが、3年勤めることはあくまで目安であり、絶対条件ではありません。
「成長できる環境」であれば、3年間の勤務は非常に有意義です。
しかし、ブラック企業や自分に合わない業務内容の場合、3年間勤め続けることは逆にリスクになり得ます。
なぜなら、貴重な20代の時間を無駄にしてしまうからです。
キャリアが固定され、新たなチャレンジがしにくくなる可能性さえあり得ます。
例えば、野球が得意な人にサッカーを強いるようなもので、合わないものは合わないんですよ。
そのため、自分に合わないと感じた場合は、早めに転職することが、長期的なキャリア形成において賢明だと思います。
気にしすぎないでください。
筆者も、親や上司、大学教授にこの言葉を言われました…。一種の呪縛ですよねこの言葉。
② 隣の芝生は青く見える
転職を考えるとき、「隣の芝生は青く見える」と言われることがあります。
これは、”他人のもっているものがより良く見えてしまう”という意味です。
筆者自身、この言葉を上司から何度も聞かされましたが、実際には退職を引き留めるための常套手段に過ぎません。
特に、上司が部下の退職で、引継ぎや採用活動が面倒なために、この言葉を使うことがあります。
筆者の経験上、実際に隣の芝生は青かったです…。
そもそも転職をしなければ、その真意なんてわかりません。
例えば、ブラック企業とホワイト企業を比較すれば、後者の方が明らかに環境が良い(芝生は青い)のは明確。
③ 他に行っても通用しない
上司に「他に行っても通用しない」と言われても、気にする必要がありません。
このような言葉を使う人は、自分の無能さを露呈しているに過ぎないんですよ。
実際、「現在の会社が低いレベル」と暗に示しているようなもの。
他の会社での通用するかどうかなんて、上司が正確に判断できるわけがありません。
どのような基準で話しているのかも不明で、曖昧なものです。
④ 経験が浅いから無理
筆者は以前、第二新卒の転職は、経験が浅いから無理とか需要がないと考えていました。
ですが、実際それは間違いでした。
第二新卒や新卒の最大の強みは、その若さにあるからです。
若さには大きなポテンシャルが含まれており、同じ実力を持つ候補者がいた場合、若い方が採用される可能性は高くなります。
経験は時間と共に積むことができ、誰もが最初は初心者からスタートですよね。
経験不足は、若さでカバーできます。それくらい重要。
つまり、「経験が浅いから第二新卒での転職は無理」と考えなくて良いです。
⑤ 第二新卒は採用されにくい
「第二新卒は採用されにくい」というのは、誤りです。
たしかに簡単ではありませんが、新卒時の就職活動に比べれば明らかにラク。
第二新卒の転職市場は、倍率がそれほど高くなく、提出書類も少ないため、ハードルは低いんですよ。
しかし、大手は採用されにくいです。
ネームバリューのある大手は、新卒を十分に確保しているため非常に難しいんです。
つまり、中小企業を狙うことが軸となります。
その場合、優良な企業を見分けるのが、若手だと難しいんですよね。口コミサイトのレビュー数も少ないので。
エージェントを活用するのが、ベストかなって思います。
doda
業界屈指の大手。登録して損はないエージェントです。約80%が非公開求人。オリコンの24年1月発表の結果で、20代部門で1位を獲得。
リクルートエージェント
業界最大手の転職エージェント。全国で対応。 求人数がダントツで多く、非公開求人を含めると10万件以上。
UZUZ
第二新卒・既卒・フリーター・ニートの内定率86%以上・書類通過率87%超えの転職支援サービス。ブラック企業を徹底排除。
経験談|新卒1年で会社を辞めた。
筆者の過去について、少し触れさせていただきます。(もし興味がなければ、飛ばしてください。)
筆者も一度、第二新卒で転職を経験しました。
その時、多くの人から「もったいない」と言われました。
理由として、新卒の就職活動が上手くいかず、ようやく入社できた会社だったからです。
でも、その会社はブラック企業でした。
残業は月100時間以上、パワハラや土日出勤が当たり前のような環境。入社してすぐに「もう無理だ」と感じました。
定時1時間前に出社して、掃除・朝礼・社訓を読むなど、定時の概念も無い。そもそも打刻システムが無かった。(今思えばやばすぎる。)
「新卒時の就活で苦労したのにもったいない」「次の就職先は見つけるの無理じゃない」「3年は勤めなきゃダメだよなぁ」
上記のようなことを考えて、毎日悩みながら働いていました。
しかし、耐え難い苦痛がピークに達し、頭がおかしくなり会社のトイレで号泣しました。
周囲を巻き込んで、大騒ぎしてしまったのです。
身体が持たないと感じ、入社から1年3ヶ月で退職を決意。
その時は、転職ではなく、退職を選択しました。
理由としては、アルバイトやセミナーに通いながら、興味のある業界を見たかったからです。
「もったいない」という感情は無かった。
退職を振り返っても、後悔やもったいないという感情は全くありません。
むしろ、辞めて正解としか思えなかった。
親には「3年は働け」とよく言われましたが、実際にはそのアドバイスはあまり役に立ちませんでした。
世代が違うと価値観も異なります、当事者じゃないとわからないことが多い。
実は、同世代の友人に相談したときに、初めて会社の異常さに気づいたんです。
軍隊や宗教みたいな風土でしたからね。(その後、SNSで炎上していましたよ。)
退職後に大きく体調を崩した
退職後、筆者は大きく体調を崩しました。
ブラック企業での過度なストレスが原因で、退職後に自律神経の乱れが生じ、不整脈やめまい、息切れが頻繁に起こるようになりました。
退職して、責任の少ないアルバイトを選んだことは、本当に良かったですよ。
もしもあの会社に残っていたら、もしかしたら社会復帰すら難しかったかもしれません。
このような経験から、筆者は第二新卒でも転職をすすめることがあります。
「無理しているけど大丈夫だろう」と思っている人は意外と多いんですよ。
筆者の周囲にも、精神的なダメージで休職したり、失踪したり、社会から離れたりする人がたくさんいました。
多くの人が後悔しています。
無理するなら転職してほしいです。自分の健康と幸福を最優先に考えてほしいです。
第二新卒として転職したのは1年半後
第二新卒として転職を決めたのは、新卒で入った会社を辞めてから1年半が経った頃。
その間、アルバイトをしながらゲーム業界や遊技機業界、映像業界など、いろいろな分野で働いてみました。
体調も少しずつ良くなり、自分が本当にやりたいと思える業界を見つけたので、転職を決意。
同年代の人と比べれば人生遅れているかもしれません。
しかし、自分の好きなことを追求したいという気持ちがあったので、それはあまり気になりませんでした。
第二新卒の転職で苦労したこと
第二新卒の転職で苦労したのは、求人の選定です。
どの求人に応募して良いのか、わかりづらいんですよ。
特に「第二新卒・未経験歓迎」と書かれている求人は、正直怪しい。
中途の求人だと、経験年数不足で応募できない。このような点に苦労しました。
でも、思っていたよりも書類選考は通過し、面接の機会も得られました。
第二新卒=門前払いみたいなイメージがあったが、それは大きな誤解でした。
大手企業でなければ、基本的にはチャンスがあります。
ただ、振り返ってみると、転職エージェントを利用しなかったのは失敗でした。
エージェントには非公開求人があり、第二新卒のようなポテンシャル重視の採用では、事前の準備がとても大切。
自分が知らなかった企業もあったし、書類や面接の対策をもっと磨いていれば、内定のチャンスも増えたはずです。
「可能性を高めるためには、エージェントの利用が重要だった」と今になって思います。
それが最大の失敗だったかもです。
第二新卒の転職は、エージェントを利用しないのはもったいない
先にも述べましたが、第二新卒の転職は、エージェントは必須です。
無料で利用できるのに、使わないのは機会損失です。
エージェントは、スキルや経験に合った求人を紹介してくれて、履歴書の書き方や面接対策など、具体的なサポートを享受できます。
- 求人の選定が難しい。
- 非公開求人が見れない。
- 未経験・第二新卒歓迎求人は、ブラック率が高い。
- 伸びている転職市場がわからない。
- 口コミサイトでも中小企業の情報は少ない。
- 面接で落ちてもフィードバックが無いから改善が難しい。
利用しないと、上記のような状況に陥りますよ。
転職を考えているなら、早めの登録をおすすめします。
ストレスや疲れがピークに達すると、転職を始めるエネルギーさえ失ってしまうことがあるからです。
非公開求人も多く抱えているので、スタートが遅れるほど良い求人との出会いが無くなります。
さらに、転職エージェントの利用は無料。
一度相談してみる価値は十分にあります。
また、ブラック企業を排除して求人を紹介するエージェントもあるので、その点が不安な人はぜひご利用ください。
正直なところ、社会人経験の浅い人が、1人で求人を探してもロクな目に遭いません。(筆者はドブラックを引き当てました。皆さんは本当に注意してください。)
大手エージェントの場合、門前払いされる可能性があるので、第二新卒特化型が基本的におすすめです。
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本記事のまとめ|第二新卒の転職がもったいないは間違い。戦略を立てれば成功します。
- 第二新卒者の転職は、もったいないは間違い
- 新卒者の3割が、3年以内に退職している。
- 第二新卒と新卒の評価は、大して変わらない。
- 約8割の企業が、第二新卒に対しては積極的な採用姿勢である。
- 大手企業は、難しい。
- 第二新卒の懸念点は、短期離職・逃げ癖。
- 退職理由を納得してもらうことが大事。
- 現職で何を学び、何ができるかを的確に伝える力が大事。
- 第二新卒・未経験歓迎ごり押し求人は要注意。
- エージェントに相談するのが堅実的。
第二新卒の転職は、「何となく将来が不安・業務に飽きた」という理由ならば、もったいないでしょう。
しかし、明確なキャリアプランがあり、やり直したい人は、チャレンジしても良いと思いますよ。
その際は、自己分析を徹底し、次は「3年以上働く覚悟」をもって企業選びしましょう。
また、第二新卒の転職は、退職理由の伝え方が非常に重要になるので、その点は要注意です。
転職自体は、大きな分岐点になりますが、転職”活動”するだけならノーリスクですよ。
カジュアルに行ってもOK。
行動するだけでも十分価値はあるので、後悔ないように思い切ってチャレンジしていきましょう。
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